2010年5月10日(月曜日)[ トピックス ]

「社会保障って何だろう」イギリスとの差異明らかに-社会保障連続講座

講座の様子 5月8日(土)、県保険医協会会議室で横浜市社会保障推進協議会主催による1回目の社会保障連続講座が開催されました。

この講座は、改悪されてきた社会保障制度のもとで、社会保障はどうあるべきかを中心に、生活に役立つ社会保障の知識と力を身につけ、運動を推進し、相談員を養成することを目的としています。参加者は70人(市従6人)でした。

今回は「社会保障って何だろう」をテーマに、社会保障研究者の唐鎌直義氏が講演。イギリスを中心とした社会保障制度の歴史と成立の過程、貧困の研究の蓄積、その解決方向の中で社会保障が充実してきたとの内容で、生活保護・子供手当・年金・医療・最低賃金・失業保険・公的住宅制度を連動して考え、一定水準の生活を保障するために、国民の4人に1人が社会保障制度の適応を受けていることが報告されました。

日本では年収200万円以下の非正規労働者の増大や母子世帯の貧困化等により、2007年の推計で、生活保護基準が定める最低生活費を下回る所得しか得ていない世帯が705万世帯にのぼり、実際に生活保護を受給しているのは108万世帯(15.3%)にとどまる日本との違いを感じ、さまざまな制度利用上の制限が入る日本、とりわけ、細かく分かれる健康保険制度をはじめ、生活保護基準以下の収入となる最低賃金などの問題と、誰でも必要な人が必要な時に受けられ、連動して考えるイギリスと社会保障問題を通して考え方の違いが明らかとなりました。

「横浜市従」第1248号(2010年5月15日)より

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