2010年6月15日(火曜日)[ コラム「しじゅう」 ]

やっぱりあきらめない

映画『2001年宇宙の旅』は1968年の作品。SF映画で話題になりましたが、33年後の2001年からすでに10年が経過。遠い未来の空想だったかもしれませんが、人類が気楽に宇宙を旅する時代にはまだ至っていません。

夏、七夕の季節が近づくと人はロマンチックになるようです。七夕飾りでにぎわいを見せる商店街も今ひとつ元気が出ない。何となく夜空を見上げて私たちにも実感できる景気の回復を願いたくもなるところ。

2003年5月にM―V5号機に乗って打ち上げられた小惑星探査機『はやぶさ』が7年を越す宇宙の長旅を終えて、10年6月14日地球に帰還しました。無事にと言いたいところですが、いろいろなトラブルを重ね、決して楽な旅だったとは言えそうにありません。

科学技術の進歩には驚かされますが、40cmほどのカプセルだけを地上に戻すというのもすごい話で、カミワザなんて言ったら、笑われてしまいそうです。最終的にパラシュートを使って地上に降りてくる画面を見ていると、おかしいと思いながら、何かとてもあったかいものさえ感じます。

人間的に見ると、一時は通信も途絶えたという『はやぶさ』を追い続けた技術者のみなさん。決してあきらめない執念深さを、素人は思ってしまいます。

最近は「がんばらない」とか「無理しない」という風潮があります。ゆとり教育の失敗(断定してしまうことが間違いかもしれませんが)などを考えるとどちらが良いのかわからなくなります。

政権交代が実現し、第1次内閣はがんばりすぎて失敗したのか、やっぱり無理していたのか。この政権交代で、それまでの50年のおごりの姿があらわになったことは貴重な収穫のはずです。

近づく参院選では私たちの判断が新たな道を切り開くかが問われます。あきらめることはありません。]

「横浜市従」第1250号(2010年6月15日付)より

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