2010年10月1日(金曜日)[ コラム「しじゅう」 ]

北アルプス登山から

この夏は、記録的な猛暑が続き熱中症で倒れる人も急増し、とても不快な日が続きました。私は、この9月で57歳を迎えます。50歳を過ぎる頃から感じていましたが、特に今年は、腰痛やら何やらで体を動かすことへの気力が失われていました。そんな中、ひょんなきっかけで、この猛暑の中でしたが軽登山をすることとなりました。今流行の山ガールとは関係ありません。

山岳トレッキングをされている方はご存知ですが、登山口の扇沢から黒部ダムを経由し、北アルプスの懐に位置する室堂までは、トロリーバス、ケーブルカー、ロープウエー再びトロリーバスを乗り継ぎ標高2,400mに到着します。

室堂から徒歩1時間で雷鳥平へ。テントを設営し、身軽になったバックパックを担ぎ剣岳へのコース上にある剣御前小舎まで、足慣らしと称して約4時間かけて往復しました。その夜の星空は興奮するほどすばらしく、流れ星を数えていました。

翌日は、キャンプ地の雷鳥平から剣岳を眼前に眺められる奥大日岳、大日岳を経由し大日平山荘までの約7時間。翌朝7時過ぎに称名滝を目指して下山し、立山駅から美女平を経由して室堂に戻るコースです。

さすがに体力も尽き、ケーブルカーからバスに乗り継ぎ移動しました。天気も良く、1,000m~2,600mの高度にもかかわらず、手足の露出部分に突き刺さるような日差しを感じ、その強烈さに驚かされました。日焼け止めクリームと水分補給を十分に取り、ゆっくり歩みを進め無理をしないよう登下降しました。

この歳になるまで、山は麓から眺めて楽しむものと決めつけていましたから、異常気象の中での登山に自分でも驚いています。実際に無事に下山できたことに少なからず自信が湧き、来年は、ゴールデンウィークに雪渓を気持ちよく歩いてみたいと思っています。

私の登山は、知人の孫娘(10歳)の「私も登る」ということばがきっかけです。体の変調とともに体力が落ち、気力も衰えがちですが、この夏の経験で少しは回復力を得たように思います。

50歳後半の賃金抑制や定年延長など、国の勧告が出される中、その渦中にいる我々は、体力、気力を失っていては、生活改善はもとより安心して生活することさえままなりません。市の人勧も出るころですが、気力を高め、組合の仲間とともに元気よく闘っていきたいと思います。

「横浜市従」第1255号(2010年10月1日付)より

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