2010年10月1日(金曜日)[ I LOVE 憲法 ]

憲法前文の精神で改善を

前文より「全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ平和のうちに生存する権利を有する」

九条より「陸海空その他の戦力は、これを保持しない」

少々青臭いと思うのだけれど、私は憲法の前文が好きだ。それ故に九条も大切にしたいと思っている。

何故か?親の苦労を見てきたから。戦中・戦後の混乱で財産を失い、両親は本当に苦労して私たち子供5人を育ててくれた。今年は戦後65年、戦争や被爆の悲惨さの記憶を風化させまいと、多くの被災者が声を上げ、マスコミに取り上げられた。多くを語らなかった両親の話を聞く思いがした。

私が生まれる少し前に現憲法が施行され、この前文の精神で国政が行われるはずだったが、自衛隊はつくられた。しかも、米軍は恒常化された日本の基地から、海外へ出撃するのが当たり前になり、自衛隊までが海外に行くようになってしまった。

この憲法・前文を持ち、経済大国となって久しい日本で、未だに基地沖縄の問題も解決できない。大企業が利益をため込んでいる中で、労働意欲・能力のある者や新卒者すら働く場が確保されない。多くの幼児が保育所に入所できない。老人ホームや介護施設に入れないなど、現在の生活や老後に不安を抱く高齢者も多い。これが憲法・前文にある権利が保障されていない現実だ。

憲法施行63年。日本政府は世界の中での日本の位置を考えて、核兵器廃絶や平和の問題で唯一の被爆国として、諸外国以上にリーダーシップを発揮して欲しい。国民生活も格差社会から脱却し、私たちが安心して生活できるよう、前文の精神で改善して欲しい。世界に高らかに宣言した憲法・前文を忘れるな。そして九条を守れといつも思っている。

「横浜市従」第1255号(2010年10月1日付)より

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