2010年11月16日(火曜日)[ あなたもワインラヴァーに ]

第18回ワインの選び方(8)「デザートワイン」その2

今回はデザートワインの続きです。

酒精強化ワイン等

醸造過程でブランデーを添加したものを酒精強化ワインと呼びますが、保存性が高く、かつて航海中の飲料として重用されました。

世界3大酒精強化ワイン{シェリー(西)、ポルト(葡)、マデゴフ(葡)}のほかにも
南フランスのバルニュス、シチリアのマルサラなど港周辺に有名産地が形成されています。3大酒精強化ワインの中で糖分を残して甘口ワインに仕上げたものにシェリーではペドロ・ヒメネス、クリーム、ポルトではルビーポート、マディラではボアル、マルヴァジアがあります。フランスのVDN(ヴァン・ドウー・ナチュレル)も酒精強化酒でミュスカ・ド・ボーム・ド・ヴニーズが有名です。

また未発酵果汁にブランデーを添加して発酵を回避したものをVDL(ヴァン・ド・リクール)と呼びます。フランスのさまざまな地域で造られますが、有名なのはブランデーの銘醸地 コニャックで知られるシャラント地方のピノー・デ・シャラント、アルマニャクで知られるガスコーニュ地方のフロック・ド・ガスコーニュがあります。

ピノー・デ・シャラントは未発酵のブドウ果汁にコニャックを混ぜて造られ、南仏のミュスカ・ド・ボーム・ド・ヴニーズ等は発酵中のワインにブランデーを添加して発酵を止めるのに対して、ピノー・デ・シャラントはブドウ果汁とコニャックをミックスするような形になるのが特徴です。

フロック・ド・ガスコーニュも新鮮なブドウ果汁に同じ畑から生まれたアルマニャックを混ぜて造られます。抜栓してから数か月は十分に持ち、地元では食前酒として飲まれ、料理のソースとしても大変よく使われている調味料です。フォアグラ料理やチョコレートとのマリアージュが良いそうです。

フレーヴァード・ワイン

さまざまな薬草や果実、香辛料などを浸漬して独特の風味に仕上げたワインです。アロマタイズド・ワインともいいます。有名なものにイタリアで産まれたヴェルモット(白ワインベース)、ギリシアのレッチーナ(松脂を溶かしたもの)、フランス ボルドー地方のリレ、サヴォア地方のシャンベリー(ヴェルモット)、スペインのサングリアがあります。

リレにはルージュ(赤)とブラン(白)があり、ルージュは黒いベリー系の香りと樽からのスパイス系の香りが楽しめ力強い味わい。ブランは花やハチミツの香りとフルーツ系の香りがし、まろやかで長い余韻が楽しめます。ルージュはフォアグラや鴨肉を使った料理に、ブランは魚介類を使った料理に合うそうです。

続く…

<お勤めワイン>
シャプティエ ミュスカ・ド・ボーム・ド・ヴニーズ

「横浜市従」第1257号(2010年11月1日付)より

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