2010年12月14日(火曜日)[ あなたもワインラヴァーに ]

第19回ワインの選び方(9)「ブドウ品種を知る」

今回から、ブドウ品種について順次紹介していきます。

ぶどうはオレンジ、バナナについで世界で3番目に多く栽培されている果樹で分類上はブドウ属(Vitis)に属する落葉性のつる植物です。世界のブドウは4つに分けると解りやすいそうです。

(1)欧州系品種(ヴィテス・ヴィニフェラ)広がっていった方向でさらに西洋系と東洋系に分類されます。原産地はともにカスピ海沿岸。世界のワインのほとんどはこの西洋系品種から醸造されます。

赤ワイン用のカベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、ピノ・ノワール、メルロ、シラー、グルナッシュ、サンジョベーゼ、白ワイン用のシャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、リースリング、ユニ・ブランなどです。

東洋系はさらに日本の甲州、甲州三尺、中国の竜眼などのカスピカ亜系とマスカット・オブ・アレキサンドリア(日本でいうマスカットのこと)のような西南アジア亜系に分類されワイン用・生食用に栽培されています。

(2)米国系品種(ヴィテス・ラブルスカ、ヴィテス・リパリア、ヴィテス・ルペルストリスなど) ヴィティス・ラブルスカは主にジュース原料に用いられるナイアガラ、コンコード、キャンベル、デラウエア種などで耐寒・耐病性が強く、降水量が多くても玉割れしないので日本でもよく栽培されています。

私たちが生のまま良く食べるデラウェアなどのぶどうは実はアメリカ原産のぶどうやその改良型が殆どです。

ヴィテス・リパリア、ヴィテス・ルペルストリスは醸造用に向かないのですが、ブドウの害虫「フィロキセラ」に対して抵抗力があることから台木として欧州系のブドウを接ぎ木する場合に広く使われています。

(3)野生ブドウ(ヴィテス・アムレンシスなど) アジア東部に自生している野生ブドウは欧州、米国系のブドウと異なり雌雄の樹が分かれています。

このため大量繁殖が難しく果実の酸度が極端に高いため一部の例外(少しだけ栽培されていて、日本の十勝ワインなどの一部にも用いられています)を除いてはあまり用途がありません。

(4)交配品種 大部分の生食用のブドウは交配品種に属しています。

2種のブドウを人為的に交配させて作出した品種で日本では巨峰、ピオーネ、甲斐路、オリンピア、ネオマスカットなどあります。

ドイツのミュラー・トゥルガウもリースリングとマドレーヌ・ロワイヤルの交配品です。この品種については当初、父方がシルヴァーナといわれ、その後グート・エーデルと発表され、最近DNA鑑定によりマドレーヌ・ロワイヤルとわかりました。

続く…

1259-5<お勧めワイン>

おたる アムレンシス(やや甘口、クリスマスなどに)

「横浜市従」第1259号(2010年12月1日付)より

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