2011年1月11日(火曜日)[ あなたもワインラヴァーに ]

第20回ワインの選び方(9)「ブドウ品種を知る」その2

今回から前回説明した世界のブドウ品種について紹介していきます。しばらくは欧州系品種の中の西洋系品種を個別に紹介していきます。

まずは ①カベルネ・ソービニヨン 皆さんご存知の、赤ワイン品種の代表格であり、ライバルのピノ・ノワールとよく対比されます。ワイン雑誌ワイナートによると、栽培面積26万2千haを占める、今日、世界でもっとも多く栽培されている黒ブドウ品種のひとつということです。フランスのボルドー地方原産とみなされており、1997年、DNA鑑定の結果、カベルネ・フラン(黒ブドウ)とソーヴィニヨン・ブラン(白ブドウ)の自然交配によって生まれたことが判明しました。

晩熟なため比較的温暖な気候を好み、水はけのよい砂利質土壌【土壌を説明するときには土性(土壌粒子の違いとその割合)や地質(どのような岩石が母岩で、いつの時代にできた地層か)がよく言われます。岩石が風化等してできた土壌成分(粒子)を大きさで区分し、大きいほうから、礫、砂(粗砂、細砂)、シルト、粘土としています。砂利質土壌というときは、土壌構成要素に砂利(礫)が多いことを示しています。また一般に、水はけの良さはワインの味わいの決め手のひとつと言われ、この条件下で育ったブドウは糖度も高く、色も濃く、タンニンも豊かになることが証明されています。】での栽培が望ましいとされています。

適応能力も高いため、世界各地の多彩なテロワールのもと栽培されているので飲み較べると違いがよくわかると思います。スミレやカシス、杉、湿った土の香り、かすかな青野菜風味もある(未熟なカベルネ・ソーヴィニヨンは青いピーマンのようなアロマ(=ブドウが果実として本来もつ芳香)が顕著にでますが、ブドウがよく熟していてばこのようなアロマはあまり出ないということです。

ニューワールド地域のワインではチョコレートの香りが強く感じられるようです)。また酸とタンニンが強く、しっかりとした骨格を持ち、長熟タイプのワインがよく造られています。ボルドーではリスク回避のためと、ワインにした時の味わいを補うため、早熟なメルロやカベルネ・フランなどとともに栽培し、これらとブレンドされることが多いです。温暖なカリフォルニアやオーストラリアでは、ヴァラエタルワイン(原料として用いたブドウ品種を表示したワイン)として醸造されることが多いようです。イタリア・トスカーナではこの品種を使い1970年頃からスーパー・タスカン(スーパー・トスカーナ=サッシカイアやレ・ペルゴーレ・トルテ、ルーチェなど)と呼ばれる原産地呼称制度の範囲外の優れたワインも誕生しています。続く…

1261-wineお薦めワイン コノスル・カベルネ・ソーヴィニヨン・リゼルヴァコストパフォーマンスは最高です。

「横浜市従」第1261号(2011年1月1日・15日合併号)より

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