2011年2月1日(火曜日)[ あなたもワインラヴァーに ]

第21回ワインの選び方(9)「ブドウ品種を知る」その3

今回は前回紹介したブドウ品種カベルネ・ソーヴィニヨンとよく対比される品種ピノ・ノワールについて紹介していきます。

②ピノ・ノワール

主にブルゴーニュ地方で栽培される、誰もが認める素晴らしい品種。ワイン雑誌ワイナートによると、最近のフランスでの栽培面積は2万6000ha、アメリカ合衆国ではオレゴン、カリフォルニアを中心に約9600ha、オーストラリアで約4000ha、ニュージーランドで約3800haとのこと。カベルネ・ソーヴィニヨンよりずっと少ないですね。

成熟時期はシャスラ(=グートエーデル(独名)、果実成熟の基準とされるスイスの主要品種、フランス、サヴォワ地方等でも栽培されている)より1週間程度遅く、世界の比較的冷涼な地区で栽培されています。

ワイナートによると「早熟な品種で熟すことはできるが、香りや色、味わいの成分が、糖度・酸度としての熟成とタイミングが合うのかどうか、これがピノ・ノワールの良さが現れるか否かの境目で、そのため冷涼な地区が有利であると考えられる」とあります。

日本では気候的な不利さからこの品種のワインはまだ少なく、北海道、新潟、長野、山梨、京都などで一部のワイナリーが挑戦していますが、いずれもまだ樹齢が若く、そのポテンシャルは未知数です。

カベルネ・ソーヴィニヨンはうまく完熟させるのが意外に難しく、アロマ(青いピーマンのような)にその状態が出る品種と紹介しましたが、ピノ・ノワールは皮が薄く小ぶりな房であるため、雨によって房が傷みやすく、ベト病や灰色カビ病などの病気にもかかりやすいため、他の品種より気をつかい栽培が難しいといえます。

また、大変変異しやすく、数多くのクローン(その品種の中で、特に際立った性質を持った一族、ピノ・ファン、ピノ・ブーロ、ピノ・リエボーなど)が生まれています。

また最近の研究で親戚関係の品種も多いことが発表されています、白ぶどう品種のピノ・ブランやピノ・グリ、黒ブドウ品種のピノ・ムニエなどです。

グーエ・ブランとの交配でシャルドネ、アリゴテ、ミュスカデ、ガメイ(ボージョレーヌーボーの原料品種)が生まれたとの発表も注目を集めました。

ブルゴーニュのテロワールは他の地域では再現できないと言われてきましたが、チリなどの濃いめな、一部の方が揶揄する「チリ・ノワール」がお好きな方も多いのではないかと思います。オレゴンやニュージーランドもなかなかですよ。続く…

1262-2〈お勧めワイン〉
アンリ・ドゥ・ヴィラモン サヴィニィ・レ・ボーヌ・クロ・デ・ゲット2004
これぞブルゴーニュです。

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