2011年4月1日(金曜日)[ あなたもワインラヴァーに ]

第23回ワインの選び方(9)「ブドウ品種を知る」その5

今回は赤ワイン用の品種でイタリア、トスカーナ州で有名なサンジョヴェーゼについて紹介します。

イタリアといえば「キャンティ」が有名ですが、そのキャンティの原料となっている赤ワイン用品種がサンジョヴェーゼです。

イタリア最大の栽培面積を誇ります。この品種はクローンの数も多く、あらゆる土壌に適することができ、トスカーナのような火山性土壌や粘土質や石灰質を含んだ土壌には特によく合います。

品種改良したものに「サンジョベーゼ・グロッソ(=ブルネッロの別名)」と呼ばれる亜種がありますが、キャンティ・クラシコ、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ、ヴィーノ・ノビレ・モンテプルチャーノといった長期熟成ワインの原料となっています。

サンジョヴェーゼはイタリア以外でも栽培されていますが、イタリアでも非常にバラエティに造られており、安いテーブルワインから高級な熟成ワインまでさまざまですが、大きく2つのタイプに分けることができます。

いわゆるキャンティ地区のテーブルワインでカシスやブラックチェリーなどの黒い果実の香りのある、穏やかな酸味とほのかな甘み、滑らかな渋みがありアルコール感のやさしいタイプと、それより少し上質なキャンティ・クラシコ、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ、モンテプルチャーノといった木樽で長期熟成させた、果実の香りの代わりに、スパイスや土、枯葉、なめし革、塩の苦味に似たヨードの風味が感じられ、酸味や甘み、渋みが強くなったように感じるタイプです。

テーブルワインタイプはトマトソースを使ったパスタ料理やピザと、より上質な樽熟タイプは肉料理と相性がよいです。

トスカーナ州はアペニン山脈からの冷たい風と、地中海からの乾いた風を受けるという特有の気候から、昼夜の寒暖の差が大きく、ブドウの成熟度合が優れ、酸味、渋み、アルコールのボリューム感のバランスがとれたワインとなります。

キャンティはゴベルノという独特な醸造法によって、以前は白ブドウ果汁の混入が必須でしたが(風味にやわらかさと新鮮味を与えるため)、1996年の法改正により必須ではなくなりました。

また沿岸部では原産地制度に縛られない高品質ワインが造られ、スーパー・トスカーナで有名なサッシカイアなどが生まれています。続く…

4-02ワインラヴァー<お勧めワイン>
ヴィティッチオ(キャンティ・クラシコ)・リゼルヴァ
しっかりとしたタイプだが果実味や酸味も楽しめます。


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