2011年5月6日(金曜日)[ たばこ病のない世界を・・・ ]

【第13回】東京高裁での新たな闘い(5)

一宮なほみ裁判長が仙台高裁長官になり、新しく福田剛久(たかひさ)裁判長が就任しました。

新裁判長は、片山団長の真剣な反論を聞き、考えるところがあったと感じます。箕輪さんの傍聴記にも、新裁判長に積極性を感じるとあります。

タバコ宣伝、警告表示、有害研究を時系列で整理するよう、JTに求めました。また、それぞれ争点と各主張を5枚程度にまとめて提出するように求めました。片山弁護団長は、「これで今後の裁判がやりやすくなってきた」と裁判後の集会で述べました。

局面の展開を確信

片山弁護団長のお話で、新裁判長の対応は、公正な進行もあり、局面展開を期待できると伺いました。

別の用件で、岡田弁護士に電話したところ、「今まで原子力発電所問題では、危険性を訴えても、どの裁判所も取り上げずに、国の主張〃安全神話〃の立場だったが、あまりの重大事故を目の当たりにして、どの裁判官も『国の言うことを丸呑みしていいのか』と鋭く問われることになった」

これはタバコ裁判も同様で、少なからず影響を与えると思うとのことでした。

局面は、僕らに有利に展開し始め、勝つ可能性が…、つまり、真実に目を向けた裁判の始まりを感じます。

最高裁の人事まで介入し、裁判長と右陪席まで交替させて、勝利を確信してきたJT、厚生労働省が深く反省する番です。

原子力発電所の事故で感じたことは、東電と政府の人権感覚“命と健康”の軽さです。人間、とりわけ弱者に優しくないことです。

漁民や国民の了解無しで、放射能で汚染された水を、海に垂れ流しました。日本と世界の海を放射能で汚せば、魚貝類だけでは済まず、塩などすべての海産物に及ぶことでしょう。拡散して薄くなるから大丈夫?なのか。垂れ流さない手立ては本当になかったのか。

計画停電も対策無しに、無計画に始まりました。停電で酸素吸入者が死亡したり、重症化しました。酸素吸入機は、電気で空気のコンプレッサーを動かして、酸素を取り出す仕組みです。

全国の酸素吸入者はさまざまな身体障害者など16万人と言われています。国、東電があらかじめその辺を配慮した様子はありません。僕も強く「計画停電はやめて欲しい」と申し入れました。予備発電機が届きました。これは重たい上に、ガソリンエンジンはかかりにくく、しかも室外に持ち出さなければならず、電気、暖房も切れた障害者には扱えません。原発事故退避を命じられても寝たきり等の人には困るばかりですが、国、東電の援助手立てはなく自治体任せです。

国民の命への配慮が足りない首相に「頑張ろう」と言われても心に響きません。国民の命や健康に寄り添う復興と社会づくりがポイントですね。

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