2011年6月1日(水曜日)[ あなたもワインラヴァーに ]

第24回ワインの選び方(9)「ブドウ品種を知る」その6

今回はイタリアを代表する重要な黒ブドウ品種、ネッビオーロを紹介していきます。

この品種は主にイタリア北西部のピエモンテ州で栽培されていますが、名前の由来は霧(ネッビア)の張り出す晩秋に収穫期を迎えるからとか、熟したネッビオーロの「花」が、霧が立ち込めたように見えるからとか、果粒の表面が大量の蝋粉(ろうふん)に覆われて白く霧のように見えるからとか言われています。晩熟のため日照量の多い丘の斜面での栽培が求められ、優れた品質のワインを生むには、乾燥していない、石灰を含んだ泥灰土の土壌が良いそうです。またクローンには「ランピア」「ミケ」「ロゼ」「ボッラ」といった種類がありますが、「ランピア」が最もバランスがよいため多く栽培されています。ワインに複雑味を与えるためにこれらを混ぜて栽培することも多いようです。

ネッビオーロの一般的特徴は、①色は比較的明るめで、樽熟成特有の茶色がかっていて、②口当たりはソフトだけれど酸味と渋みが強く、後からズッシッとくるボディのものや、渋みが弱くピノ・ノワールのように感じるものがある、といったところでしょうか。ライトなものからヘビーなものまで幅広く造られていることも特徴です。タンニンを非常に多く含んでおり、長期熟成する赤ワインになる可能性が高いため、カリフォルニアや南アフリカでも栽培されていますが、ピノ・ノワール同様、栽培が難しく(特に着色)、環境により様々な個性を出すため、生産地域によって風味が異なります。ピエモンテ州のランゲ地区のようなアロマ(「ばら」「タール」のような香り)のするものは他の地域では造れないと言われています。

バローロの大きな主流は2つ、古いオークの大樽で長期熟成させ熟成感あふれる風味の伝統派と、小樽(バリック)である程度の熟成でとどめ(短期発酵)、樽香やフレッシュな果実味を残すのが特徴の現代派(モダン派)があります。「神の雫」でも紹介されたバローロ・ボーイズは、ネッビオーロの果皮に含まれるアントシアニン(果実の色を決定する要素)が少なく、長期間の醸し過程で余分なタンニンがとけ込み、酸っぱく渋いワインになりがちであったものを、畑や醸造過程の見直しにより、若い時期から飲めるエレガントなワインにしたことで有名です。どちらが良いは好みによりますが、最近では、両者のいいところをとる融合派も出てきているそうです。続く…

4-02<お勧めワイン>
ランゲ・ネッビオーロ マッソリーノ 柔らかなストラクチャー、エレガントで複雑な味わいと抜群のバランス。デキャンタをし、温度は18~20℃で飲むのがおすすめとのこと

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