2011年7月27日(水曜日)[ あなたもワインラヴァーに ]

第25回ワインの選び方(9)「ブドウ品種を知る」その7

今回はフランスのコート・デュ・ローヌ原産の黒ブドウ品種「シラー」を紹介していきます。

この品種は、果粒は小粒の卵形、青みがかった黒色で表面に蝋粉が多いのが特徴です。成分中に色素や糖分等が多いことから、色の濃い、アルコール度の高い、渋みも酸味もしっかりした力強いワインになります。

フランスではローヌのほか、プロヴァンスやラングドック地方、またオーストラリアやカリフォルニアでも栽培されていますが、ローヌ北部のシラーが最もよくその特徴を表しているといわれます。理由は温暖な気候と、険しく切り立った斜面を利用した栽培で、太陽を存分に浴びることができ、急斜面と主に花崗岩質の土壌のため水はけが良いことす。代表銘柄の「エルミタージュ」は古くから安定して良質のワインであったため、ボルドーワインにブレンドされた時期もありました。香りの特徴は若いうちはカシスやブラックチェリーのような黒い果実の香りやスミレのような紫色の花の香りに黒胡椒のようなスパイシーな香りが感じられます。

ローヌ地方は南北で気候や土壌が異なるためブドウの個性も大きく違います。北部は湿気の多い大陸性気候で、花崗岩や片岩の土壌。南部は雨の少ない地中海性気候で、石灰質や粘土質、砂岩の土壌です。北部では1~2種類の品種から、南部では多くの品種をブレンドしてワインを造るのが特徴です。北部を代表するワインは左記の5種です。

「コート・ロティ」 意味は仏語で「焼けた丘」。色も濃く、アルコール度数も高いワイン。エルミタージュよりもやさしい印象。

「サン・ジョゼフ」 スパイシーだが、コート・ロティよりさらにやさしい印象。

「エルミタージュ」 シラーの特徴のスパイス香が凝縮されて、ビターチョコレートのようなフレーバー。熟成するに従いアルコールのボリューム感、渋み、酸味のバランスが良くなる熟成型のワイン。

「クローズ・エルミタージュ」 平坦部の畑の地域。砂利質土壌。果実味があり軽やかなタイプ。

「コルナス」 サン・ジョゼフより南に位置する地域。エルミタージュとコート・ロティの中間的な味わい。スパイシーで渋みもあるがアルコール感や酸味はやわらかい。

「オーストラリア」 「シラーズ」と呼ばれ、ローヌよりもアルコールのボリューム感があり、色も濃く、果実の凝縮感も強い。渋み・酸味もよりしっかりしていて、木樽熟成が多く、ヴァニラ香も強いためローヌとは別の個性を持っている。

続く…

1278-2お勧めワイン
サン・ジョセフ[2004]E・ギガル しっかりした果実味。シラー(100%)の力強さが感じられる上品な味わい。

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