2011年7月27日(水曜日)[ コラム「しじゅう」 ]

あらためて東日本大震災について思うこと

3月11日(金)M9という未曾有の大地震が東北地方を襲いました。被災地の海岸線を海が立ち上がるかのように津波が盛り上がりながら押し寄せ、堤防を、建造物を、全ての物を破壊する映像は忘れられるものではありません。

悪いことは続くもので、大地震に輪をかけたような事故が福島の海岸で起こりました。官民あげて『安全神話』を作り上げ、PRし続けてきた東京電力福島第1原子力発電所の〝人災〟としか言いようがない原子炉事故がそれです。

最初から廃炉覚悟で原子炉を停止させていれば、こんなチェルノブイリを超える壊滅的な事故にはならずにすんだものを、なまじ延命を考えたがために取り返しがつかない最悪の事態を招いてしまいました。

40年も経った原子炉は当然廃炉すべきもので、みみっちく延命を計ったがために、炉心の冷却という基本中の基本対策が為されなくなりメルトダウン(炉心溶融)という最悪の事態に至り、放射能汚染を日本列島のみならず、地球全体にまで広げてしまったのです。

目には見えない放射能汚染は、多くの避難民を生むと同時に避難民の生活を奪い、被害の対象を農作物から家畜(鶏、豚、さらには牛までも)へと拡大していきました。

住民の退去したエリアには、取り残され、餓死した家畜の死骸と、幸運(?)にも畜舎から逃げ出せ生き延びた野良豚、野良牛、野良鶏の姿が放映され涙を誘いました。

被災地の皆さん、原子炉事故で住み慣れた我が家から退去せざるを得なくなった皆さん、もっと大きな声を上げ、拳を振り上げ、怒りを国や東電にぶっつけましょう。

震災に見舞われた国では暴動、略奪が当たり前のイメージを持つ外国のメディアが、黙々と復興に向け耐えながら頑張っている東北人の姿を見て、感動を受け、世界にその姿を発信するのは自然ですが、怒るときは怒らないとあの松本元復興大臣のような、自分の立場をはき違えてお上意識で被災地に乗り込む、救いようがない政治家が増殖してしまいます。この傾向は私たち自治体で働く仲間にも言えます。怒るときは怒りましょう。繰り返します、何も言わなければ当局は職員の利にかなうことはなにもしません。東北の復興が1日も早く成る事を願ってやみません。

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