2011年9月29日(木曜日)[ あなたもワインラヴァーに ]

第26回ワインの選び方(9)「ブドウ品種を知る」その8

今回はフランスのボルドー原産の黒ブドウ品種⑦「カベルネ・フラン」を紹介していきます。

ボルドー地方にはピレネー山脈から流れ込むガロンヌ河、中央山地から流れ込むドルドーニュ河があり、これらが合流してジロンド河になりますが、これらの河川の運んでくる堆積物の違いが栽培される品種の違いを生じさせています。

ガロンヌ河は砂礫を堆積させ水はけの良い土地を形成するためカベルネ・ソービニヨンが中心に栽培され、ドルドーニュ河は粘土を堆積させ保湿性の高い土地を形成するためメルロが中心に栽培されています。

合流後のジロンド河はこれらが混ざり合い複雑で秀逸な土地を形成するため、品種のブレンドの妙が表現されると言われています。カベルネ・フランはこのブレンドに使われていますが、カベルネ・ソーヴィニヨンより、しなやかで香り高いのが特徴です。

また砂礫質が混ざった土壌であれば、粘土質よりも容易に成熟し豊かなアロマを表現できるとも言われ、サン・テミリオン、ポムロール、フロンサックで広い栽培面積を占めています。

ボルドー左岸では補助品種でしかありませんが、右岸ではブレンドの中で主要な役割を果たし、特にオーゾンヌ、シュヴァル・ブラン、ラフルール、クロ・サン・ジュリアンなどの畑が有名です。

一方、カベルネ・フラン単一品種で有名な産地はロワール地方の中部です。ボルドーから後にロワールに渡り、最初に栽培した僧院長の名前から「ブルトン」とも呼ばれるこの品種は、シノン、ブルグイユ、ソミュールが有名です。

石灰質土壌の斜面で栽培されたものは気品と格調を表現することができるといわれており、力強さではなく上品さが好まれる最近では人気があるようです。完熟したカベルネ・フランは木苺やベリーのような香りがしてとてもエレガントなワインとなりますが、未熟なブドウでは青臭いピーマンのような香りとなると言われます。またロワール地域ではカベルネ・ダンジュというカベルネ種主体のロゼワインもあり、この品種が使われています。続く…

<お勧めワイン>

1282-a

ドミニク フーシェ カベルネ ダンジュ バランスの良い中辛口


1282-b

B シャトー ド ヴィルヌーヴ ソミュール・シャンピニー古木から造るビオワイン。やわらかい果実味


1282-c

C ドメーヌ・ド・ラ・ブットゥ ブルグイユ 石灰質土壌のブルグイユで高品質のカベルネ・フランから造られたワイン


1282-d

D ブルグイユ ジュール・ド・ソワフ ゴウティエ 無濾過、SO2不使用のビオワイン。イチゴのような果実味


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