2011年12月5日(月曜日)[ あなたもワインラヴァーに ]

第28回ワインの選び方(9)「ブドウ品種を知る」その10

今回ご紹介するスペインが原産の黒ブドウ品種「グルナッシュ」は、中世に地中海沿岸を支配していたアラゴン王国が原産で、ピレネー山脈を越えてフランスのラングドック=ルーション地方に伝わり、そこから世界に広まったと言われ、世界で最も多く栽培されているワイン用ブドウ品種のひとつです。

イタリアではタイ・ロッソ、カンノナウ、スペインではガルナッチャと呼ばれています。赤ワインだけでなく、ロゼワインの原料にもなり、フランス南部のコート・デュ・ローヌ、プロヴァンス、ラングドック=ルーション地方、イタリア、スペインなど地中海一帯で広く栽培されている他、オーストラリアやカリフォルニア等でも栽培されています。

ガルナッチャは本来宝石のガーネットのことでワインの色に由来しその名が付いたようです。この品種は高温と乾燥に強く、気候・土壌に合うと比較的手間もかからず栽培可能ですが、摘果など手入れをして優れたワインも造られています。個性があるためブレンドされることが多く、グルナッシュ単独でのワインは多くはありません。

フランスのシャトーヌフ・デュ・パブやタヴェルのロゼ、スペイン北西部のプリオラート、イタリアのサルデーニャ島で作られるカンノナウなどが有名です。味わいはタンニンがあまり多くないので渋みは穏やかですが、果実味に富み酸味は強く、ややスパイシーな香りもあります。またブドウの糖分が多いので、アルコール度数が高いのも特徴です。深みのある色調で力強く芳醇であるため、熟成させるとモカ、チョコレート、タバコを思わせるアロマを生み出します。

グルナッシュは酒精強化ワインのひとつ、バニュルスやモーリィ、リヴザルトなどミュタージュという技法で造られる赤の天然甘口ワインの品種としても知られています。

赤ワインの色合いは、ブドウの果皮に含まれる5種類のアントシアニン(植物の赤、青、紫色を生じる物質)の比率と量によって、また品種による酸度の違いによって変わります。pHが低ければ鮮やかな赤になり、高ければぼんやりした色になり、紫がかってきます。

飲む前にグラスを傾けて色合いを観察してみることで品種の特徴を確認してみるのも面白いと思います。

続く…

お勧めワイン

★ラ・パッション・グルナッシュ 2009リュット・レゾネ シスト土壌で栽培されたグルナッシュ100%で造るワイン。ブドウのうま味が凝縮された味わい。
★ミニ モーリー (ハーフボトル)マ・ザミエル ショコラとは最高のマッチング。自然な甘さと余韻の長さがたまらない。

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