2012年2月1日(水曜日)[ あなたもワインラヴァーに ]

第29回ワインの選び方(9)「ブドウ品種を知る」その11

今回はスペイン北部が原産の黒ブドウ品種「テンプラニーリョ」を紹介していきます。原産地はリオハ、ナバーラ地方。アルゼンチンやチリ、メキシコなどでも栽培されています。

名前の由来は、スペイン語で早熟を意味する「テンプラーノ」。スペイン最高の赤ワイン用品種で、同国の高級ワインはほとんどこの品種が原料です。地域によって呼び方も様々で、マドリードとラ・マンチャではセンシベル、カスティーリャ・イ・レオン州ではティント・フィノまたはティント・デル・パイス、カタルーニャではウル・デ・リェブレ、ポルトガルではアラゴネスです。

非常に繊細で香りがよく、タンニンも酸も豊かなので長期熟成に耐えられるワインを造れますが、イタリアのバローロのように伝統的な古い大樽で長期熟成させるものと、フレンチ・オークによる小樽熟成と瓶熟成によるボルドー・スタイルのものとでは味わいが大きく異なります。

どちらもフルボディで濃厚なタイプですが、柔らかいミディアムタイプものも造られています。ブレンドされ他品種の個性が際だっていなければ、このタイプのものはほとんどの料理と相性が良いと思われます。コストパフォーマンスが高ければ何かと便利かも知れません。

香りも、質そのものは優れていて、銘柄ごとに香りの性格は異なり、多種多様な個性を楽しめます。カシス系、ベリー系の果実にそれらをドライフルーツにしたような重厚さが感じられ、タバコや革製品、スパイスなどの香りも加わります。熟成によっては花の香りもします。味わいはコクがありながら、繊細な味わいで、口当たりが良く、果実味も感じさせます。酸味が強く、渋みもありますが、バランスに優れているため滑らかな味に仕上がることが多いです。

和食との相性は少し難しいですが、肉料理との相性は非常に良いでしょう。特に、カベルネでは重すぎ、シラーではスパイシーすぎるといった場合には非常に重宝するワインです。牛肉、豚肉など、その脂の美味さを感じさせる料理との相性が特に良く、ブリなどの脂の強い魚にも合わせることもできます。また、フルーツ系の甘めのソースやトマトソースにも相性が良いので、甘口の色の濃いタレの料理にも合うのではないでしょうか。料理の色(ソースの色)に合わせてワインを選んでみるのも一つの方法です。

お勧めワイン

1294-1アルダレス テンプラニーリョ 2007 100%オーガニックぶどうから造られた環境保全に配慮したボデガス・アルスピデ社のエコワイン



1294-2リスカル・テンプラニーリョ スペインの老舗ワイナリー マルケス・デ・リスカル社のアメリカン・オーク樽にて樽熟成させたワイン

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