2011年12月27日(火曜日)[ トピックス ]

「たばこ病」 控訴審が結審、“健康と家族の生活”守る判決を

1294-3-1たばこ病をなくす横浜裁判の控訴審が12月26日(月)、原告3人の本人陳述をもって結審しました。

60人を超える支援者による東京高裁前での宣伝行動、集会の後、抽選で46人が傍聴人として高裁822号法廷へ。13時50分。福田裁判長ら3人の裁判官が入廷。14時審理開始。双方の弁護団に対し、この間の進行協議の内容確認が行なわれ、本人陳述に。

最初に高橋さん。10日前の手術で欠席のため片山弁護士が代読。「建築職として遮二無二働き、会社も軌道に乗った矢先の40歳に肺癌を発症、死の恐怖の日々が続き、身も心も仕事も家族もボロボロの29年間だった。嗜好品で毎年20万人も死亡、260種以上の有毒物質を含むたばこを平気で売るJTはおかしい。この裁判で終わりにしてほしい」

原告の意思を引継いだ森下さん(妻)。「2005年1月に横浜地裁に原告の1人として提訴した、それから2年も経たない06年12月に肺気腫により逝ってしまった。こんなに身体に良くないたばこを国はなぜ禁止しないのか。JTには謝ってほしい。健康に役立つ商品を売る素晴らしい会社になってほしい。健康と命を守る判決をお願いしたい」

最後に、入院中のため外出許可を得て出席の水野さん、「陳述の機会を与えていただき感謝します。自業自得論や自己責任論が言われる中で、長く続くたばこ社会を変えたいと願い提訴しました。市従委員長だった51歳の時に完全禁煙したが、4年も経ってから意識を失う喘息発作におそわれた。69歳の今日まで26回の入退院を繰り返している。組合活動は激務だが、過労が原因で肺気腫にはならない。筆舌に尽くしがたい人工呼吸器の苦しみを綴った詩を朗読させてほしい。(中略)家族からも普通の生活を奪ってしまう。何百万人にも上る患者・家族の苦しみを考えると、国とJTの責任は原発事故にも匹敵する。一審判決は全く納得できない。曖昧さを許さない判決をお願いしたい」

陳述の途中で息が続かなくなった水野さんに、「時間は気にしなくていいですから」と裁判長が温かい眼差しで語りかける一幕もありました。 15時過ぎから弁護士会館で報告集会が行なわれました。「原告の顔を見ながら陳述を聞いてくれる裁判官はめずらしい」(片山弁護士)、「たばこは嗜好品とJTは居直っているが、毒性の強いニコチンの有無で判断すべきだ」(岡本弁護士)、「被告の弁護士は原発訴訟にも参加している。たばこも原発も国策ということだろう。メディアは取り上げないが、それを崩す一穴となる判決を期待したい」(禁煙ジャーナル渡辺編集長)、「難病の子どもを抱えており、水野さんの陳述に涙した。そして、人間味ある裁判官の対応に感激した」等々の感想が出されました。

期待が高まる高裁判決は、3月14日(水)14時からです。

Copyright (C) 2003 Yokohama City Labor Union. All rights reserved.