2012年3月1日(木曜日)[ あなたもワインラヴァーに ]

第30回ワインの選び方(9)「ブドウ品種を知る」その12

今回はアメリカ原産と言われてきた黒ブドウ品種「ジンファンデル」を紹介していきます。

ジンファンデルとしての栽培地は主としてカリフォルニア州ですが、DNA鑑定でクロアチアの品種チュリエナック・カシュテランスキと同一と判明し、イタリアのプリミティーヴォ種とは同一品種のクローン違いということですから、以前からヨーロッパの一部で栽培されていたということになります。この品種は、ブラッシュからポートタイプまで多様なワインを醸造できる品種として知られています。有名なものに白ワインの製法を用いた「ホワイト・ジンファンデル」と呼ばれる淡ピンク色のワインがあります。ブドウを破砕除梗後、果実風味を保つため冷却しながらすぐに搾汁し(あるいは数時間スキン・コンタクト後)、果汁だけを発酵させると淡いピンク色のブラッシュ・ワインができます。ストロベリーのような風味をもつ軽快なワインで通常やや甘ロに仕上げられています。ロゼといわないのは、セニエ法で造るワイン「ロゼ」と区別するためとも言われています。

ライトな赤ワインに仕上げる場合は、発酵中、適度なタンニンが抽出された段階でプレスして、果皮と種子を除いて発酵をさせ、その後大型のオーク樽かステンレス・タンクで短期間熟成させます。 重厚なタイプにする場合はカベルネ・ソーヴィニヨンと同様の長期熟成で樽熱成をします。使う樽はアメリカン・オークが一般的です。いずれのタイプでもジンファンデルは特有のベリー類の果実風味と胡椒のようなスパイシーな風味が特徴です。風味はその地域の日照と土壌要素が大きく関係します。日照が糖度と成熟度を左右するので果実が成熟するにつれて赤い果実から濃色の果実の風味へと移行します。「ストロベリー→ラズベリー→チェリー→ブラックベリー→プラム→ボイズンベリー」という具合です。

また、熟成に使用するオーク材でも風味が変わります。一般的にアメリカ産は樹脂成分が多いため、オーク香が付きやすく、ワインにもバニラ香とともに木材を思わせる感じがあります。一方、フランス産は樹脂成分が少なく、木目が詰まっていてオークの抽出もワインの酸化もゆっくり進み、繊細なスパイス、バニラ、トースト香などが出ます。両方を使い分けている醸造所もあり、飲んで違いをみるのも良いかも知れません。続く…

4-02<お勧めワイン>
レーヴェンスウッド ナパヴァレー ジンファンデル
ベリー系の果実香とスパイシーなオーク香、タンニンの調和がたまらない

Copyright (C) 2003 Yokohama City Labor Union. All rights reserved.