2012年3月15日(木曜日)[ トピックス ]

不当判決に負けられません。「たばこ病裁判」最高裁上告へ。

1300-3-13月14日(水)の午後、快晴の東京高裁前はにぎやかでした。経営破綻の責任を労働者に転嫁してV字回復を遂げた日本航空の子会社つぶしに対する提訴と東京土建労働組合のアスベスト争議の集会が同時に開かれていました。

タバコ病控訴審の判決は14時から東京高裁822号室。呼吸困難な水野さんの本人陳述に心づかいを見せた裁判長に対する期待もあってか、96人の支援者が駆けつけ42人が抽選で傍聴席に。判決は「棄却。訴訟費用は控訴人の負担とする。詳しくは判決要旨を読んでほしい」というもので、あっという間でした。

「健康リスクを認めるも立法に委ねる」「不当判決」と書き入れたステッカーを掲げ高裁前で抗議の集会。片山主任弁護士が「嗜好品として社会的に許容されているから違法ではない、ウソの広告でないから製造・販売の違法性もない、嗜好品であって医薬品ではないから薬事法違反でもない、としている。上告して闘いたい」と判決要旨を説明し決意表明。「嗜好品論に引っ張られている。毒はあるが嗜好品という判決は歴史に耐えられないだろう」と谷弁護士。「司法判断を避けて立法に投げる弱腰判決だ」と岡本弁護士。

「即刻、最高裁に上告するという弁護団に感謝したい。不当判決に屈せず最後の最後まで闘いたい」と原告の高橋さん。最後に水野さんの長女雅江さんがあいさつ。「父は1週間前に他界しました。父の手帳には3月14日16時からの記者会見だけでなく上告の場合の会議予定も記入され、本人はやる気満々でした。志を継いでがんばりたい」と結びました。

原告の水野雅信さんは1週間前の3月7日、15年に及ぶ闘病生活と7年余の裁判闘争の途上で逝去。在職中は市従委員長などを歴任し行政と職場労働条件の改善に尽くし、病に倒れてからは「人工呼吸器の苦しみは自分で終わりにしてほしい」とたばこ病裁判に立ち上がりました。苦しい時にも絶やさない笑顔が心に残ります。長い間、本当にご苦労さまでした。
ご冥福をお祈りします。

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