2008年4月17日(木曜日)[ トピックス ]

「JTと国、裁判に介入か?」たばこ病裁判、裁判官が全員交代

 4月17日、元市従委員長の水野雅信さんたちが、国とJTに対して損害賠償を求めている裁判、「横浜たばこ病訴訟」で、記者会見を行いました。4月の横浜地方裁判所の人事異動により、裁判の公正さを欠くとして「非喫煙の裁判官と交代すること」等を申し入れたことによるものです。

記者会見のようす 4月1日、最高裁は横浜地方裁判所の3人の担当裁判官、全員を交代させました。新しく担当になった水野裁判長は「第1次たばこ病訴訟」の東京地裁で「たばこと肺ガンの因果関係はリスク要因の1つ、病気は自己責任」とし、原告敗訴の判決を下した際の右陪席裁判官。さらに今回右陪席に座るのは原告の最高裁への上告時の担当調査官であり、上告棄却をまとめる役割を担った宮坂裁判官。

 これだけ見ても最高裁が人事権を使って横浜たばこ病訴訟を「原告敗訴」へ導く対策を講じたとの疑いを持つことは容易です。

 記者会見で原告の高橋さんは「今までの審議が引き継がれるのか」「判決が決まっているかのような疑惑を持たざるをえない」と発言、日本禁煙学会理事長の作田学さんは「意図的に裁判官を入れ替えるとするならば、これから全ての裁判が公平に行われないおそれがある」と発言しました。

 タクシーの禁煙化、自販機の認証カードの導入、神奈川県の公共的施設禁煙条例案など、たばこの害が明らかになり、禁煙化が進んでいることは明々白々です。

 その流れに反する判決が出るならば、禁煙化が進む国際社会からも笑いものになるだけではなく、禁煙治療に健康保険を適用、税金を使うという、国が喫煙と病気の関係を認めている制度そのものにも矛盾が生じてしまいます。

 5月14日、横浜地裁で裁判が行われます。これからの審理が公正に行われることを願って止みません。

「横浜市従」第1205号(2008年5月1日)より

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