2013年1月22日(火曜日)[ トピックス ]

「ダブルワークも暮らしに余裕ない」最賃裁判

1330-3 最低賃金1000円以上の実現を求めている裁判の第8回口頭弁論が、1月21日、横浜地裁で開かれました。アルバイトを2つ掛け持ちする横浜市の女性(25)が低賃金で節約に追われる生活実態を語り、「現行の最賃では健康で文化的な生活はできない。政府は今苦しんでいる人や若者の声も聴いてほしい」と訴えました。

女性は法律事務所に週5日・時給1100円で働いていますが、日曜などは休みのため1カ月の給料は約15万円。1人暮らしの家賃や水道光熱費、食費などでほとんど手元には残りません。国民年金保険料は滞納。奨学金の返済もあり、「今月は明らかに赤字」。正月は焼肉屋で働いたものの、シフトに少ししか入れず月1~2万円しか稼げなかったと話しました。また、友人の結婚式の誘いは2年間で6回断ったと言います。

「友人たちもダブルワークで、余裕のない暮らしは若者では当たり前。最賃1000円は最低限のライン」と若者の現況を訴えました。

いっぽう国の主張は、最低賃金と生活保護との比較について、「法は比較方法について何ら規定していない」とし、「あくまでも配慮すべきという程度のものにすぎない」と主張しました。そして、「いかなる比較方法を採用するかは厚生労働大臣の裁量に委ねられている」とこれまでと同様に、裁量権に固執しました。

裁判後は、裁判所前から県庁まで昼休みデモを実施。最低賃金引き上げのアピールを行ないました。

神奈川では、最賃が生活保護水準を下回る逆転現象を解消するため、最賃が大幅に引き上げられ、現在849円になった経緯があります。厚生労働省の審議会は保護水準の引き下げを容認しており、最賃引き上げが抑制される恐れが懸念されます。

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