2008年1月1日(火曜日)[ コラム「しじゅう」 ]

さらなる発展こそ…

 正月映画「男はつらいよ」のエンディングは、地方都市の初詣で風景の中に、寅さんの威勢のいい啖呵売が聞こえ、画面は引いて全景をとらえ「終」マークに。1年の始まり、正月のおもむきも様変わりして、外でコマをまわしたり、羽根つきをしている子どもの姿を見ることはありません。しし舞や万歳が各戸をまわっていたなんて、信じられない光景になっています。

 小学生のとき、元日は登校日で、朝礼のように児童たちは校庭に並び、校長先生の新年のあいさつを聞き、お祝いに紅白のおまんじゅうをもらっていたことも。

 映画「三丁目のタ日」で、昭和30年代が話題になりましたが、その直前のこと。まだ「戦後」ということばがまかり通っていました。正月3が日、町の商店はシャッターを降ろし、おだやかでゆったりしていました。スーパーやデパートが元日から営業するようになったのはごく最近のこと。

 私たちの職場では、仕事納め、仕事始めのならわしも控えられ、お昼のお弁当ぐらいでささやかにけじめをつける程度になりました。

 労働組合では、「旗開き」で、この1年がんばって、少しでも良い暮らしを実現しようと、仲間同士の連帯感を確認しあいます。折りしも春闘期。心新たな決意表明の場です。

 昨年暮れ、横浜市従は結成60年を迎えました。60年といえば、還暦ということですが、組織にとっては、定年ではなく、さらなる積み重ねが重要になります。再スタートではなく、歴史の重みと運動の実績・成果、さらなる発展こそ使命です。

 今、私たち働く者の生活が著しく悪化しています。景気は上向きで、企業は大きな利益を得ながら、賃金は抑えつける。一方で、膨大な利益で不当な投資をくり返し、物価を引き上げるという構図は納得できません。

 安心して生活できる権利は、憲法で保障していることです。私たちは、決してあきらめることなく、堂々と胸を張り、私たちの主張を示し、この1年を希望の年に変えるべく、仲間の輪を広げ、手を携えて行きたい。

「横浜市従」第1198号(2008年1月1日・15日)より

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