第48回「コッコさんとあめふり」
コッコさんとあめふり
作・絵:片山 健
福音館書店
毎月、隔週で出かけるところが2つあります。
1つは自転車で、もうひとつは4つ乗り換えていきます。
それぞれたった2回ずつなのに、どういう訳なのでしょう、その日は雨になることが多いのです。往きは晴れても帰りは…で、たくさんの持ち物をドッコイショと下げつつ“私は世に言う「雨女」?”と思ってしまう。
まもなく横浜も梅雨入りで、降られる確率は増すばかり。でも嘆いても始まりません。雨を楽しむ方向に切り換えましょ。
それには、こんな絵本がピッタリ!思わず微笑んでしまいます。
登場するのはたったひとり、ちいさなおんなの子、コッコさんです。
《まいにち まいにち あめふりです》
外で遊びたいコッコさんは「てるてるぼうずがいなくちゃ」と思ったのでしょう、せっせと作ります。その真剣なまなざし。テーブルには布、糸、ハサミ、ペンが並びます。(考えてみれば、この4点セットで出来るとは、なんてシンプルなお人形でしょうか)
出来上がると「あした てんきにしてください」と軒下に。椅子の上で爪先立って吊している後ろ姿のかわいいこと。
次の朝、カーテンを開けてみると…、降っています。
コッコさんは、てるてるぼうずの中に手紙を入れてみました。
それでも願いは届かず、大切にしているたからものをいっぱい入れます。テーブルの上には何やら小物があふれています。それを詰めたものだから
《てるてるぼうずは こんなにふとってしまいました》
読みきかせでは、この場面でみんな吹き出してしまいます。
どれも功を奏さず「きっと つかれているんだ」と布団に寝かせます。
コッコさんも疲れたのでしょうね、添い寝をしていて見た夢は…。
あとは読んでみてのお楽しみ。
「コッコさん」はシリーズで、いずれも「あるあるこういうこと」といった内容です。日常のエピソードに題材をとることの多い片山さん、お嬢さんがモデルなのでしょうか。
それにしてもコッコさんて響きがなんとも愛らしい。凝った名前を付ける風潮がありますが、親しみが一番!
「横浜市従」第1207号(2008年6月1日)より




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