2014年3月19日(水曜日)[ 登りたいのは山々 ]

【第42山】甲州高尾山1,106m「お花見一番!」

間もなくお花見シーズンを迎える。山歩きに花見を組み合わせると、興趣が増し楽しみは倍増となる。そんなお花見ハイクに適した山としてお奨めしたいのが甲州高尾山だ。著名な東京郊外の高尾山と区別するためにこう呼ばれている。

八王子を出た中央線の下り電車は、長らく深い山間部をひた走ることになるが、甲府盆地に出ると明るい光の中へと劇的に開放される。そのラストに通過する長いトンネル、その上で盆地の番兵のようにわだかまるのが目指す高尾山なのである。

勝沼ぶどう郷駅で降りる。ここは駅一帯が桜の名所。旧ホーム上の巨樹の並木には圧倒される。ここで帰ってもいい、なんていう人が現れるかもしれないが、まずは山中の大滝不動を目指す。不動尊の長階段を登り、名の由来となった大滝の袂から登山道が始まる。

暗い樹林を抜け稜線に上がると、樹が伐採されているので一気に眺望が開ける。前山越しに富士山の眺めもいい。ここからは尾根に沿って延々と下って行く。途中、大規模な山火事跡にはドキリとさせられる。肝心の高尾山だが、看板があるからそれと分かるがピークとしては目立たない。地形図上では宮宕山と表記されており、多少山名に混乱があるようだ。途中には、起点の勝沼ぶどう郷駅を見下ろすビューポイントがあり、縦に延びる駅ホームに沿う桜の淡いピンクが印象的だ。

標識に導かれて大善寺方面へと下る。里に降り立った所が、絶好のお花見ポイント。まだ若い木だが、そこそこの広場になっていてシートを広げての宴会には絶好。殆ど人の来ない超穴場でもある。場所取りに苦労する都会の花見とは別世界だ。春霞に佇む南アルプスの眺めもいい。

大善寺は伝統ある古刹でここも桜の名所。ともあれちょっと遠いが春の甲州は花で溢れる。桜の見ごろは4月初めころだが、最盛期を過ぎてしまっても入れ替わりに桃の花が満開になってくる。桃下の花見もいいが、山頂から見るピンクに染まった甲府盆地がまた素晴らしい。

◆おすすめコース
大滝不動-高尾山-大善寺(3時間半:初級向け)※駅から登山口まで歩いても良いが、行きと帰りの合計で3時間近い車道歩きになるから、まとまった人数でタクシーを使った方が効率的。花見目的なら人数が揃った方が楽しいだろうし。

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見晴らしの良い甲州高尾山の稜線。(上の画像をクリックすると大きく表示します)

◆参考地図・ガイド ◎昭文社:山と高原地図24「大菩薩嶺」◎JTBパブリッシング「関東の山ベスト100」

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