2014年6月2日(月曜日)[ トピックス ]

平和のための戦争展「写真展示や朗読劇、遺族などの講演で平和への思いを強く」

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5月29日の横浜大空襲の日に合わせて開催してきた平和のための戦争展は今年で19回目。5月30日から6月1日まで、かながわ県民センターで開かれました。

会場には、空襲で焼け野原になった横浜市街、防空演習や学童疎開など戦時下の市民生活、原爆や米軍基地などの写真や資料、巨大な9条パッチワークキルトなど約500点が展示されました。

31日は特別企画として最初に脚本家の小山内美江子実行委員長が、子どもたちに戦争のことを伝え、バトンタッチしていくことが必要と、旧日本軍への賠償請求を放棄してくれたカンボジア、内戦によって180万人が殺されたカンボジアに学校をつくる運動を紹介しました。川和中学校演劇部員30人が横浜大空襲を生き延びた人の証言を朗読劇で披露しました。横浜市史資料室の羽田博昭さんは、横浜大空襲の航空写真やB29搭乗員の遺品などを紹介し、戦争は被害者にも加害者にもする残酷なものと指摘し、最後に横浜商業高校グローカリー部がフィールドワークを通して、戦争と平和を考える活動を紹介しました。

6月1日の特別企画は、「戦争の過去と今を考える」を中心に、まず、戦時下の言論弾圧事件「横浜事件」の被害者の遺族・斎藤さんが講演しました。

「父は、拷問により罪をねつ造された。拡大解釈を繰り返した治安維持法は、特定秘密保護法と重なるところがある。一人ひとり自分に引き寄せて考えてほしい」と訴えました。

作家の落合恵子さんは、「平和のためにできること」と題して、「いま、もう一つの戦前になろうとしている。あきらめず、前に進み、ひたすら元気に、自分自身のために、次の世代のために、無理をせず、緩やかに生きよう」と、テレビや講演活動、反原発、戦争をさせない委員会の活動などでのエピソード、絵本や歌や詩を紹介しながらの講演でした。

「私は、小学校3年の時、戦火の中を逃げ惑ってました。あの時の熱風、落下する焼夷弾のヒューという音がいまだに耳に残っています。二度と戦争は反対です。平和な世界を心より祈っています(77歳)」アンケートの一つです。

戦争の悲劇、歴史の過ちを忘れず、核も基地もない命が大切にされる21世紀のために役割が果たせた戦争展となったのではないでしょうか。


横浜大空襲

69年前、横浜は当初、広島と同様、原爆の標的にされていました。その標的から外された翌日の5月29日に空襲に見舞われました。攻撃目標は東神奈川など5か所。米軍のB29編隊517機が約44万個の焼夷弾を約1時間にわたって投下し、約8千人の命が奪われ、当時の市民のおよそ半数の31万人が被災しました。

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