2008年7月11日(金曜日)[ トピックス ]

「民営化で今も心に傷」保育市民の会総会

総会のようす 7月10日、いせやま会館で横浜の保育を考える市民の会の総会が行われ、公立園の保育士だけでなく民間の保育士や公立保育園の保護者も参加しました。

はじめに週刊東洋経済副編集長の岡田広行さんから「国が狙う保育の市場化と横浜市の現状」について講演がありました。

保育を事業として儲けの道具にするだけでなく、より多くの労働力を確保して財界が利用しようと狙っていることや、保護者と園との直接契約制を目論んでいること、また今ですら低い最低基準を撤廃し、自治体の裁量に任せるという国の動きなどについて話しました。横浜は国の動きを先取りし、全国でも屈指の「株式会社立認可保育園」が多い地域です。「株式会社立保育園」では、保育士の賃金が低く、ベテランが少ないため保育の専門性の確保や向上・継承ができにくいと指摘しました。

民営化の該当園に勤務していた保育士から「民営化されたことで、未だに悩んでいる」という心境が報告されました。また「民営化後、子どもたちは表面的には元気だけれど、園舎の隅にうずくまる子がいたり、登園拒否やチック症状などが増え、大人が思っているよりも子どもたちの心の傷は深い」と報告されました。

最後に、代表委員の辻村さんの「365万市民に訴えるのは難しいけれど、子どもたちに『大人はこれだけ頑張ったよ』という姿を見せられるよう楽しく頑張りましょう」という挨拶で閉会しました。

初めて参加した保護者が「今回初めて参加したのでまだよくわからないが、民営化は良くないと感じた。これからも参加していきたい」と感想を話してくれました。

保育行政の後退で犠牲になるのは子どもたちです。1人でも多くの子が豊かに育つよう、保育市民の会は気持ちを新たにして頑張ります。

「横浜市従」第1210号(2008年7月15日)より

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