2015年6月1日(月曜日)[ トピックス ]

平和のための戦争展「敵国民をたくさん、早く殺すということが戦争だ」

横浜大空襲から70年の5月29日から3日間、「平和のための戦争展」がかながわ県民センターで開かれました。

戦争による悲劇を忘れず、平和な21世紀を願い、「見つめよう 語り合おう 戦争の過去といま」をテーマに開催し今年で20回目を迎えました。

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展示会場は、入り口には平和のバラや9条パッチワークが横浜市非核宣言が挨拶とともに飾られ、横浜大空襲により焦土と化した市街の惨状、バラックの建物、ドラム缶の風呂など焼け出された市民の生活の写真が続きます。国家総動員の訓練の始まり、関東防空大演習、日吉台地下壕や横浜海軍飛行場などの戦争遺跡、占領下の横浜や米軍基地、米軍機墜落事故、ベトナム戦争の枯葉剤被害、戦後70年を考えるコーナー、講演にちなみ沖縄戦新聞など約500点が展示されました。

5月30日の特別企画は、脚本家の小山内美江子実行委員長の挨拶と講演のあと、元琉球新報記者の山里盛智さんの講演。沖縄・琉球の歴史と辺野古新基地建設で揺れるいまを詳細な資料を用意して講演しました。70年前の沖縄戦は20万人を超える戦死者を出し、緑を一掃し地形を変えてしまうほどの国内最大規模の地上戦、今も体験者はPTSDに苦しんでいると言います。琉球新報は戦後60年報道の一環としてその実相を伝える「沖縄戦新聞」を発行し新聞協会賞を受賞。今も伝え続けています。戦後は米軍による銃剣とブルドーザーで命まで奪われ支配・占領・土地取り上げ、事件・事故が多発しました。沖縄の民意は「戦争につながる基地を造らせてはならない」ということ。いま辺野古新基地建設反対の島ぐるみの闘いが広げられています。遅くはない、戦争のない差別のない暴力のない未来を作ることはできると締めくくられました。

1409-4 5月31日の特別企画は、中高生と100歳のジャーナリスト・むのたけじさんとのコラボレーション。はじめに、昨年に続き川和中学校演劇部による朗読劇「証言2・横浜大空襲」。生徒たちと同年代の女学生だった方の体験や仮救護所となった学校での悲惨な状況を朗読。戦争体験のない中学生にとって、朗読することで体験者の気持ちを感じ取り、語り継いでいければと一生懸命演じられました。NGOグローカリー(Y校生)は会の名前の由来を紹介し、「高校生が歩いて考えて発信する」活動を報告。地元の歴史から学び、戦争遺跡を訪問し証言を聞き戦争と平和を考えるフィールドワーク、地球上のいまの問題についても考える活動を報告しました。

むのたけじさんは敗戦の時、戦争責任を取る形でただひとり朝日新聞を退社し、週刊新聞「たいまつ」を立ち上げ、反戦の言論活動を続けてきました。「80年間ジャーナリズムを歩いてきたが、いまは大変な時期。第3次世界大戦を許せば、数百万の動植物を根絶やしにする。戦争とは敵国民をなるだけたくさん、なるだけ早く殺せば勝利する、庶民を一晩に10万人も殺すのが戦争、この事実をしっかり噛みしめなければいけない。どうしたら第3次世界大戦を食い止められるか、それはだれが戦争を計画し始めるのかはっきりさせることだ。英雄待望論はだめ!これでは救われない、自分たちの力で、手を取り合って解決していくことが必要。立派だなと思う人は、自分に誇りを持っている人、自分を大切にする人、他人を裏切らない人」。100歳のジャーナリストから会場あふれる参加者にたくさんのメッセージが送られました。

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