2016年4月25日(月曜日)[ トピックス ]

「市民のくらしから見た林市政」 4.23 市民自治研究集会

今年で18回目となる市民自治研究集会を23日市従会館で開催しました。同集会は市従が事務局を担い、市政を良くしていこうとする市民や運動団体、市従が協力して住みやすい街、横浜にしていこうという考えの下に取り組んでいます。

1438-2岡田尚弁護士による記念講演「憲法70年・安倍政権と地方自治・私たちのくらし」ではTPP論議の現状から、今の日本社会を説き起こし、戦争法案反対の運動の意義、今後の展望、安倍政権が進める改憲実態下における地方自治の危機へと話しが広がり、最後には私たち市民の運動が社会を変えると結びました。

次に政村修市従中央執行委員長が「横浜林市政の特徴と問題点」では、市民の暮らしの現実と要望からみた市政の現実、林市政の変化、本質などについて報告しました。その後、市民要求と市政の実態を4氏がリレートーク。「教科書問題」、「塾に行けない子どものための無料塾」、「学校給食問題」、「かながわ生活相談ネットワーク」の活動について報告しました。

市民生活を良くするために活動している団体と市の職員団体である市従が連携して初めて実現する市民要望はたくさんあります。今後の運動の方向性を探る取り組みとなりました。

「横浜の教科書問題」中支部Kさん

横浜市は、2015年8月、2011年に引き続き、横浜市立中学校全校で使用する歴史、公民の教科書を育鵬社に決定しました。

2020年まで147校約16万1千人の中学生がこの教科書で学ぶことになります。
報告者の矢作氏の紹介された言葉が印象的でした。今年4月のママの会のiさんの発言です。「安保法で子どもの命を、教科書で子どもの頭を、道徳の教科化で子どもの心を、奪おうとする安倍政権」

民主主義的な論議とは真逆な手段も大問題です。①育鵬社にとって不利な観点を削除し、高い評価を受けるようにしたこと。②教科書名を伏せる暗闇論議と無記名投票。③票数同数」のため、教育長が実質2票投じて育鵬社に決定。④不当な政治的採択。⑤傍聴制度の不当さなどなど。

そもそも教科書はその現場に精通している教師が選ぶべきではないのでしょうか。
私は兵庫県にいる時、実質、教科書を使わず、子どもたちに、必要な教材実践をしている教師と市民向けに平和と人権を考える学習会を開催していました。

物事は常に批判的に見ていき、その中での子どもたちの将来の民主的な市民意識の醸成が形成されるものと考えます。

リレートークをきいて学童支部・Oさん

「横浜の教科書問題」では育鵬社の歴史・公民の教科書採択に至るまでの様々な問題点を改めて理解することができました 「中学校給食実現」については、「昼食の充実」と言い、配達弁当「ハマ弁」の実施で済ませようとしている市の姿勢や、最大会派の議員から「たとえ政令市すべてが中学校給食の実施で動こうとも、動揺せず弁当を貫くよう強く要望します」との発言があることなどが紹介されました。今後も中学校給食の実施へ向け、運動を大きくしていかなければいけないと感じました。

横浜の教育に関するこの2つの問題点では、改めて横浜の教育委員会の姿勢の悪さを痛感させられました。政村委員長が横浜市政の特徴と問題点の中でも述べていた、林市長の就任当初の「人の心を大切にするぬくもりのある市政」という市政方針は本当にどこに行ってしまったのでしょうか。

一方で、このような国の下に横浜市が追随している現状で、様々な問題が起こるからこそ、「無料塾」や「かながわ生活相談ネットワーク」の取り組みなどが志ある人たちによって立ち上がって活動していることに「人の心を大切にするぬくもり」が感じられました。

今回の市民自治研に参加して、市民生活をより一層充実したものにしていくには、どのようにかかわり、どんな社会にしていきたいか、国や自治体の施策を充実させた上で、1人ひとりが明日のヨコハマを考え、行動していくことが大切なことだと改めて感じました。

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