2008年9月15日(月曜日)[ コラム「しじゅう」 ]

敬われる高齢者に・・・

団塊の世代が定年になり、現職を退いています。再任用や再雇用嘱託の立場で職場に残るケースもあります。

過日、75歳以上の人を後期高齢者と区分し、多くの国民から「『まるで早く死ね』と言われているようだ」と怒りの声があがりました。あわてた政府は『長寿』と言い換えたものの、医療証の修正は間に合わず、そのまま使用しているありさま。あげくに、保険料は年金から天引きという、弱者に追い討ちをかけたのですから…。

9月15日は敬老の日。老人の日でもあり、老人週間の始まりの日です。『後期』というなら、『前期』もあるわけで、定年を迎えた団塊世代は、まぎれもない『前期高齢者』です。中をとって『チューキ』などと口にするのは無礼千万な話です。

日本の人口構成は、高齢者が大多数の少子高齢社会という逆ピラミッドになっています。働き盛りの労働人口も減少、現役世代が高齢者を支える比率は拡大し、重くなるばかりです。こうなることは分かっていたはずなのに、何年もキチンと手は打たれませんでした。

今、「老人を敬いなさい」と言える状況にはありません。子どもが少ないという切迫した中で、若者たちが安定した仕事に付き、結婚しても安心して暮らせる社会状況を構築する必要に迫られています。

誰にも誕生日があります。幼いころは、誕生日のお祝いはごく自然に行われますが、この日はできるなら母への感謝の日とすべきではないでしょか。生命の大切さを親子そろって考える日です。

『敬老の日』とは、単にすべての国民が高齢者の長寿を祝うだけではなく、日本の今日の発展に寄与したお年寄りが、安心して暮らせる最低保保障をし、高齢者からは現役世代への感謝の日とすることが望ましいのではないでしょうか。

最近気になるのは、キレる老人が多いという話題。マナーの悪い高齢者に遭遇することも少なくありません。横断歩道でないところを無理やり渡ったり、高速道路を逆走する高齢ドライバーの事故。気になることも少なくないのが現実です。他愛のないことかもしれませんが、年齢を重ねれば、重ねるほどに、身だしなみにも気を配り、誰からも敬われる年寄りにならなくてはと、自戒を込めて、前期高齢者の枠にいる者として考えるこのごろです。

「横浜市従」第1213号(2008年9月15日)より

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