2016年11月21日(月曜日)[ 登りたいのは山々 ]

【第100山】武山200m、三浦富士183m「最小のアルプス」

日本アルプスとは、元々は明治時代に来日した登山愛好家が、ニッポンの中部山岳が本家ヨーロッパアルプスにムードが似ていることから、愛称的に名付けたのが発端だ。戦後になって小さな山脈でも何かと○○アルプスと名付けて、今やニッポン中に大小のアルプスが乱立している。

ではアルプスと認定されるには?いくつかのピークが連嶺として連なり縦走ができること、これが最低条件だろう。それではニッポンで最小クラスのアルプスはどこか?その候補として推薦したいのが、三浦半島南部、武山・砲台山・三浦富士から成る南三浦アルプス(仮称)なのである。

山脈としてのまとまり感では十分合格点。平地からいきなり、樹林したたる小山地が立体的に際立つ様は正にアルプスだ。実はこの急峻な立ち上がりが曲者。地震切迫度が全国でもトップクラスの武山断層の賜物なのである。大地震の度に高さを増して、ミニアルプスが形成されたわけだ。

アルプスを名乗るからには充実の見所が多いことも求められよう。このミニアルプスはそんな期待に見事に応えてくれる。まずは駅近郊、いきなりマテバシイの鬱蒼とした樹林に圧倒される。小起伏をいくつか越え、連嶺最初のピーク・三浦富士に上がる。古来信仰の山で、江戸時代以降は富士登山の代替えが適う山として賑わった。山頂には「何十回登頂」だのと自己アピールに富む石碑がたくさん。ここから本家富士山が望めるのもご愛嬌だ。

稜線上のアップダウンは穏やか。途中で車道と合流するがこれは戦時中の軍事道路跡で、まず車は通らないし、深い樹林のプロムナードが実に心地よい。アルプスの中間に位置するのが砲台山。少しコースから外れるが、名の由来たる巨大な砲台跡は必見だ。三山目が武山不動のある武山。展望台からの大パノラマ、不動尊の参拝など興趣は尽きない。ここから南麓の樹林を下ると広大な三浦の畑地に出るが、この開放感がたまらない。辿ってきたアルプスを背後に見れば、プチ充実感で満たされよう。

◆おすすめコース
京急長沢駅-三浦富士-砲台山-武山-津久井浜駅(3時間:初級向け)

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キャベツとミカン畑から見るミニアルプス(上の画像をクリックすると大きく表示します)

◆参考地図・ガイド◎「湘南・三浦半島 山から海への半日ハイク(東京新聞社刊)」

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