2016年12月3日(土曜日)[ 登りたいのは山々 ]

【第101山】六甲山931m「神戸の屏風」

神戸市街地のすぐ背後に、屏風の様にそそり立つのが六甲の山々である。とにかく海から近い。横浜に置き換えると新横浜付近に1000m近い稜線が通っていることになる。幅の狭い街並みの外れから突然に山が立ちあがっているわけだが、その境界には何本かの断層が山脈に並行して走っている。神戸の町は地震と切っても切れない関係にあるということだ。

山が町と隣り合わせになっているのは、ハイカーには実にありがたい。アプローチ僅かで登山が楽しめるわけだから。当然ながら明治以降の早い段階で、まずは外国人、そして日本人ハイカーに親しまれ、古くから多くのコースが開かれてきた。尤も、町に近過ぎるのが災いして車道も隈なくめぐらされ、殊に主稜線上はほぼ漏れなく車道が通っているから、爽快な縦走気分は味わいようもない。ならば発想を転換。車やバスを使って、山のエッセンスの美味しいとこ取りをしてみては如何だろう。

まずはいきなり六甲最高峰へ。車道からわずか数分で登頂完了。固有の山名がないので「最高峰」なる標識が立っている。遥か大阪方面のビル群や港、背後の紀伊の山並みが見事だ。

そこから南西へ主稜線を辿る。観光的見所は多いが、お奨めは六甲オルゴールミュージアムと、隣接の六甲高山植物園。植物園は初夏から初秋にかけて、アルプスの高山でしか見られないような花々が次々と咲いて、高山植物ファンには堪えられない。ちょっぴり登山気分を味わいたければ、シェール槍がいい。30分程の周遊コースがあり、急峻な花崗岩の岩場道を登って「槍」の穂先へ。尖峰ならではのパノラマが広がり、登頂達成感はなかなかのもの。

夕暮れ時になったら、何が何でも摩耶山の掬星台へ。神戸から大阪方面を埋め尽くす煌めきが圧巻。700m程の標高があり、この高さと街への近さが、他には無いダイナミックな夜景を見せてくれる。函館、長崎と並び日本三大夜景に列せられているのも納得がいく。また見事に復興の成った神戸の街を一望すれば感慨もひとしお。下界からケーブルカーが通じているので一気に下り、近隣の新神戸駅から新幹線に乗れば、夜景の興奮冷めやらぬ間に横浜に戻れる。それも一興。

◆おすすめコース もちろんハイキングに適したルートも、それこそ無数にある。本文のポイントと適宜組み合わせると良い。

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掬星台からの夜景(上の画像をクリックすると大きく表示します)

◆参考地図・ガイド◎昭文社:山と高原地図48「六甲・摩耶」

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