2017年3月1日(水曜日)[ 登りたいのは山々 ]

【第105山】大平山(天園)159m「茶屋・標石・サイン」

横浜市内最高地点は、鎌倉との市境にある太平山の尾根沿い(栄区上郷町)にあって、平成21年に栄区がその旨記した案内サインを設置している。大平山そのものは鎌倉市域に位置し、鎌倉カントリークラブの背後にある顕著な岩峰を指すが、一帯エリア全体を緩い感覚で「大平山」と呼んでいるようだ。そのため本峰から離れているにもかかわらず、「大平山尾根」と名乗って最高地点のネーミングとしているのだろう。

ハイカーの間では「天園」と言う別名の方がなじみ深い。近隣に別荘を構えていた東郷平八郎の命名と言う。また「六国峠」なる名もある。金沢文庫駅近くには「六国峠入口」と記された案内看板も立っている。ここでの「峠」とは文字通りの意味ではなく、山頂を示す「突起」が「ドッケ」と訛り、「峠」の漢字を充てたことに由来するのだろう。

さて天園と聞けば、屋外茶屋を連想する方が多いと思う。エリアの高台全体にイスとテーブルが置かれ、シーズンともなれば100名近いハイカーで賑わっていた。ところが昨年、関連施設はすべて撤去され、高み一帯は50年ぶりに更地に戻された。付近は、茶屋の存在が当たり前と思っていた感覚からすると、何とも新鮮な光景で目に映る。緩やかな傾斜地になっていて公園調にゆったりと樹が生え、背後には富士箱根や鎌倉市街の展望。休憩には持ってこいのなんとも良いムードを醸し出しているのである。無垢なハイカー目線からすると茶屋のあった頃よりずっといい。茶屋の便についても心配無用で、少し下った所にちゃんと別の茶屋がある。山頂茶屋があった頃は、展望もないためかさほどの繁盛ではなかったようだが、今は押すな押すなの大盛況だ。

一帯の一番の高みには横浜市道を示す「ハマ」マークの境界石が埋め込まれているので是非確認を。茶屋のある頃は実質茶代を払わねば拝めなかったのが、今はフリーで鑑賞できるようになったわけだ。一方で、市最高地点を示すサインは当の最高地点からかなり離れた所に立っている。かつての茶屋エリアを避けて立てられたようだが、サインに記された159・4mなる標高についても、私的にはちょっと疑問がある。その件は稿をあらためて。

◆おすすめコース
金沢文庫駅-金沢動物園-天園(2時間半:初級向け)※天園からは鎌倉方面へコース多数

1464-1

在りし日の茶屋と境界石(左手前)

◆参考地図・ガイド◎横浜市のサイトから「円海山周辺マップ」で地図をダウンロード。

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