2017年12月8日(金曜日)[ トピックス ]

「仲間と闘い続けてよかった」政府の免責削除の働きかけ条件に調印

2006年1月3日横須賀で、通りかかった女性から遊ぶ金を奪おうとしていた、米空母キティホークの乗員に、通勤途中の佐藤好重さんが襲われ、現金1万5千円を奪われた上、血の泡を吹き動けなくなるまでの暴行を加えられ殺害されました。その夫である山崎正則さんは、「米兵犯罪に泣き寝入りはしない」と米兵と国を相手に裁判にたちあがり、11年以上の年月をかけ11月17日、防衛省南関東防衛局との間で示談見舞金を受け取るとして調印式を行い、区切りをつけることとました。

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09年の5月横浜地裁判決では、人を殺すために訓練された米兵犯罪の特殊性を考慮して、米兵に対し無期懲役、約6570万円という高額賠償を認める勝訴判決を出しましたが、米軍・国の責任は認めませんでした。山崎さんと弁護団は米軍・国に対する責任部分のみを控訴。東京高等裁判所は、12年6月日、控訴を棄却、最高裁判所に上告・上告受理の申立てをしましたが、最高裁は13年6月上告を棄却しました。市従も山崎さんを支援し裁判傍聴などの行動に参加してきました。

この日調印したのは、損害賠償に関する示談で、米国が支払う金額は約2791万円、95年の沖縄少女暴行事件を機に96年からSACO合意で導入された、賠償金の一部を日本政府が負担する仕組みにより日本政府が負担するのは約3782万円、アメリカ政府と元米兵の免責も条件に加えられています。「米兵は賠償金を支払っていないのに免責はできない、米兵が起こした犯罪なのだから米側が全額を支払うべき」と交渉を続けてきましたが、交渉の中で、防衛省が「今後同じような事件があった場合、加害米兵の免責条件を削除するように働きかける」という約束を取り付けたことで、調印するという判断を行いました。

調印式後の記者会見の中で山崎さんは「泣き寝入りすることなく闘ってきてよかった。新しい友人がたくさんできた。これからも米兵犯罪被害者救済のために力を尽くします」と話しました。同日夜行われた報告集会にも100人を越える支援者が訪れ、11年間闘い続けた山崎さんに大きな拍手を送りました。

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