2018年12月20日(木曜日)[ 登りたいのは山々 ]

【第144山】弥山(厳島)535m(広島県)「瀬戸の岩峰」

世界遺産・厳島神社。当然ながら外国人観光客が多い。さすがに神社周辺はニッポン人の比率が高いが、少し奥の山際にある大聖院となると、外国人とりわけ西洋人の姿が目につく。参拝者を喜ばせる仕掛けがテンコ盛りの楽しいお寺なだが、ここまで足を伸ばすニッポン人が減る分、外国人比率が高まるようだ。

寺の脇から裏の山に向かって参道が伸びている。ところがこの道まで来ると、ニッポン人除けのフィルターでも掛かったかのように、上り下りしているのは西洋人ばかり、と言う感じ(日にもよろうが)。実は世界遺産のエリアには、厳島の山間部の森も含まれている。「厳島=神社」で刷り込まれている邦人に対し、外人はあくまで世界遺産目当てて来ているために「セットで行っておかねば」と山にも足を伸ばすのだろう。参道の殆どは石段、辟易しそうだが山岳装備でなくてもOK。もちろん外人さんは驚くほど軽装の人ばかり。中途までは花崗岩が磨かれた沢沿いの道で、景観的にも楽しい。

厳島の最高峰が弥山である。広い山頂にいくつもの巨岩が配され庭園調、立派な展望台に登れば瀬戸内海が一望だ。一方、山頂西隣の獅子岩にはロープウェイが通じているので、一般観光客はそちらから登る。勢い山頂そのものは日本人の比率が高まる。弥山はあくまで観光地の範疇なのである。

山登り感覚の山頂を求める人には、お隣の駒ケ林を是非にも勧めたい。弥山の正面に見える、松の木の点在するピークである。脇道に入るためか登る人はぐっと少ない上に、花崗岩の山頂は山登りの達成感が十二分。三方が切れ落ち、端まで寄ればスリル満点。厳島一帯が意外に奥深く、峰が連なる険しい山稜であることが見て取れる。
登山と観光を終え、帰りの船に乗る。海中の大鳥居の背後に厳島の峰々が巍々として連なる。地図を広げ個々の山を特定してみよう。中でも一番険しく見栄えがするのが駒ケ林だ。弥山は穏やかで大人しいスタイル。登って険しくスリルを味わえるような山は、傍から見ても格好いいものだと納得がいく。

◆おすすめコース
紅葉谷コース―弥山―駒ケ林―大聖院コース(3時間:初級向け)
※弥山には3本のルートがあるので適宜上り下りで組み合わせてみたい。

1526-3

連絡船から見る大鳥居と、背後のアーチの左が弥山、右が駒ケ林(上の画像をクリックすると大きく表示します)

◆参考地図・ガイド ◎道が整備されているので観光ガイドの類で十分

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