2019年7月5日(金曜日)[ トピックス ]

「夢物語の報告書」 社会的損失すら未調査の横浜市-カジノありきの市民説明会

カジノを含む統合型リゾート施設(IR)等の2018年度の調査結果を報告するための市民向け説明会を6月25日、26日と市内4か所で政策局が開催し、約400人の市民が参加しました。

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報告書は、観光や地域経済の振興、600~1400億円の増収効果があるなどとの財政の改善等、肯定的な経済波及効果ばかりの評価が並ぶ一方、懸念事項については依存症や治安悪化の問題、青少年への悪影響等が僅かに記述されている限りで、参加住民からも「不十分」との意見が出されました。

戸塚区役所での説明会では、予定を一時間以上超過しても質疑が絶えず、賛成意見は一つもありませんでした。

カジノで税収増 倫理上問題だ

市内で精神科医として働く男性は、プラスの波及効果しか書かれていない「甘い夢のような報告書だ」と批判。「試算ではほとんどが日本人客を想定しているが、依存症者を増やし、その依存症者から得た寺銭を税収にすること自体、倫理的に問題がある。依存症者は一人あたり数百万円の債務を背負うだけでなく、関わる福祉医療費用も巨額となり、数千億のマイナスの波及効果として家族や社会に降りかかる。アジアの国でも行政が社会的費用で多額のテコ入れをして保っている。企業だけが儲かり、街にはお金は落ちない。そうした社会損失を踏まえたコストプロフィット分析を行っているのか」と疑問をぶつけました。

横浜市からは、「社会的損失等についても調査しなければならないと思っている。(市民の90%が反対しているが)90%の反対する市民とは直接話したことはない。直接話せばカジノとは違うということをわかっていただける。国が進めているのはカジノではなくIR。観光や地域経済、財政などに期待する市民もいる。IRが契機となって依存症についてクローズアップされてきた。いいことではないか。今後も市民の意見を聞きながら分析して、判断していく」等と答弁しました。

会場からは、「白紙と言って林市長は選挙に出たじゃないか」「だまし討ちだ」等の声が飛び交いました。

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