2008年11月15日(土曜日)[ コラム「しじゅう」 ]

コミュニケーション力

世界的金融危機に見舞われた10月。「解散」カードをちらつかせながら、「今は政局より政策だ。景気対策を最優先にしなければならない」と麻生首相は、伝家の宝刀「解散権(剣)」を抜くことなく、先送りにしました。これも権力側に立つものの強みと言うべき操作にほかなりません。

国民の審判を受けない内閣総理大臣が3期も続いている状況は異常そのもの。
不景気の嵐はすさまじく、実体経済に大きく影響しています。派遣社員などの非正規雇用の人たちのリストラも広がっています。

その最中、日本人が立て続けにノーベル賞の物理・科学賞受賞という明るいニュースが飛び込み、ホッとする思いでした。

秋たけなわのこの時期、11月は文化の日に象徴されるように、文化・芸術・読書・スポーツ・食欲の秋等々何ごとにも適した季節。

ご存じのように、市従会館の前は伊勢山皇大神宮。15日の七五三のお祝いを前に、かわいい晴れ着姿の子ども連れの家族が早々とお参りに訪れています。子どもの無事と健やかな成長を願わない親はいないと思うのですが、いまどきの日本社会は、親が子を、子どもが親を殺害する事件か続発しています。

この時期に及んで就職内定が取り消される学生も出ているようです。民間のボーナスも一転、春闘期に確定した額に満たないとか支給されない、果ては会社が破綻してしまうという危機に瀕しています。

小手先の景気浮揚で対応しきれる状況ではありません。公務員攻撃の材料に使われ、悪循環となって、格差の拡大がさらに心配です。

10年度入社に向けて学生たちの就職活動が始まっています。成功のカギとなるのが「コミュ=ケーションカ」だと言われています。

顧みて職場の様子を見ると、職場のコミュニケーションが著しく低下していないでしょうか。

コミュニケーションとは、意志の疎通をはかること。職場には、正規外の人たちも多数一緒に働いています。情報の共有もままならないのでは、仕事に支障をきたします。働きやすい職場、士気を高揚できる環境づくりに改善が求められるのは必然です。

先ごろ職員の満足度調査なるものが行われました。本音の回答と集計が期待できるものであってほしいのですが、いかがな結果が出るのでしょうか。

「横浜市従」第1217号(2008年11月15日)より

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