2008年2月2日(土曜日)[ トピックス ]

「エッ、なんで指定管理者なの!?」緊急集会 みんなの図書館が危ない

市民利用施設の中で最も利用者の多い図書館

 2月2日(土)午後、青葉区山内地区センターで、「緊急集会 みんなの図書館が危ない!?」が開催されました。主催は県内で図書館に関わりのある活動をしている市民グループのネットワーク「神奈川の図書館を考えるつどい」です。

 現在、横浜市には18館(1区1館)の市立図書館がありますが、市当局は09年度に3~4館に指定管理者制度を導入し、他の地域図書館は順次窓口業務の委託を推進する計画を決定しました。

 今回は、この計画により図書館はどうなるのか、指定管理者制度とは何か、を市民の視点で考えるための集会で、講演とパネルディスカッションが行われました。

 日本図書館協会理事の常世田良さんの講演タイトルは 図書館が横浜を救う!。常世田さんは浦安市立図書館の元館長であり、文部科学省「これからの図書館の在り方検討協力者会議」委員でもあります。

 講演では、「自己判断自己責任」型社会へ移行する中では、市民が図書館で得る情報が重要・必要であること、数ある公共施設のうちでも図書館の利用は多いこと、そして、図書館の役割とは、地域運営のために市民・企業・行政・議会へと情報提供することである、と述べました。

 また、図書館の指定管理者制度導入については、サービスの質的量的向上が目的でなければならないにもかかわらず、多くの場合「コスト削減」が第一の目的になっており、運営手段にすぎない「民間委託」そのものが目的になってしまっていると指摘。更に、同一の職員体制であれば直営の方が安価で、企業運営では地域の課題解決型サービスの継続的な実施は不可能である、と例をあげながら説明しました。

 パネルディスカッションでは、常世田さんと中央図書館司書川越峰子さん、図書館との協働の経験のある市懇談会メンバーの伊藤紀久子さんがパネラーとなり、経験や立場から熱い意見が語られました。司書が市民と丁寧に向き合う日々の仕事の重さや、市民からみた図書館に対する希望・疑問などについて話し合いました。

 立ち見もでた162人の参加者には県内外の居住者もいて、横浜市立図書館が指定管理者制度を導入することの影響を感じさせます。横浜市民が誇りを持って語り・活用できる図書館を願う人々の、熱気あふれる集会となりました。

「横浜市従」第1200号(2008年2月15日)より

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