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カジノの是非は住民投票で決める。直接請求署名

以下は、林市長がIRの誘致を正式に表明した翌日2019年8月23日の宣伝行動での政村委員長の発言です。

林市長は就任以来「信頼と共感の市政」を標榜してきた。
労働組合と立場は異なるが、行政を進め、市民のくらしを支えていくという一致点から見れば、「信頼と共感の市政」というのは大事な視点だとも思ってきた。
しかし今回のカジノをめぐる対応は、市民の中に不信を広げ、信頼を失っていくものだと言わざるを得ない。
職員は行政として方向性を決めれば、仕事としてそれに従うしかない。
しかし、本当にそんな仕事をしたいのか、心の中で不満を持っている職員はたくさんいる。
その一人ひとりの心の内を、私たち労働組合は代弁をして、しっかりと問題指摘をしていきたいと考えている。

 9月4日から、カジノの是非を決める住民投票条例のための直接請求署名が始まりました(11月4日まで)。横浜市従では、平日の昼休みの時間帯を利用して、市民へ署名を訴える行動をおこなっています。多くの市民が署名するとともに、林市政への思いや行政運営を担う職員への期待を口にします。市民の声を紹介します。

 IR誘致については基本的に反対です。この思いをどうやって市長にぶつけたらいいのかと思っていたときに住民投票のことを知りました。わたしの署名が一票になればと思い、署名しました。横浜市の職員はIR誘致について何も言えないのかと思っていたのですが、こうした職員がいることは頼もしいですね。(神奈川区男性60代)

 まだ反対か賛成かはないが、トップが決めるのではなく、住民の意思を反映する制度は大切だと思い署名しました。カジノのことは詳しくは分からないが、(IRのような)大規模なものをつくったことによる影響は絶対に出てきます。市民が決定できる制度があった方がいい。(磯子区女性20代)

 横浜のきれいな景観がなくなってしまうのではないかと、誘致に反対しています。林市長は選挙の時にカジノ誘致について「白紙」だと言って当選しました。誠実さに欠けますよね。許せないです。(中区男性50代)

 シンガポールのカジノに行ったことがあります。パチスロと変わりませんでした。はりぼての建物の中につくられた空間で、素敵とは思えなかったです。中田前市長から林市長になったときはうれしかったんです。前の中田市政がひどすぎたので。でも、今回のIR誘致を勝手に推し進めていることにはがっかりしました。市民が幸せになれるような市政運営をしてほしい。市民の幸せを何より大事にしてほしいです。(南区女性40代)

 カジノはギャンブルです。今の林市長はロープウエーや二両編成のバスなど、市民から見て無駄遣いだと思うことばかりしています。オリンピックや観光のためなのでしょうが、住民には必要ありません。カジノも同じです。もっと福祉が手厚い行政運営をしてほしい。(西区女性70代)