2009年1月1日(木曜日)[ コラム「しじゅう」 ]

心ゆたかに

2009年が明けました。干支は丑。この1年の運勢は?などと言いますが、1年の動きの速さ、変化の度合いが激しく、悠長なことは言っていられないのが現実。

枕もとに宝船の絵を忍ばせて、良い初夢を見ようなんて話は、落語やいにしえの世界のこと。

1年の計を元旦に、家族そろって話し合いたくたって「何をのんきなこと言っているんだ」とどやされそうです。

自民党総裁に麻生氏が座り、いよいよ 解散・総選挙かと期待していたら、打ち上げた花火の定額給付金はすぐにつまづいて、アメリカに端を発した世界的金融危機で「政局より政策だ」と急な舵を切って、解散も先送り。国民の審判を受けていない総理大臣が3人も続いています。

「自民党をぶっ壊す」と言った小泉改革は、国民生活の方をぶち壊して、格差を拡大、非正規職員やら派遣労働者は増えるばかり。

世の中がすさんでくると、ありえない事件も起きてきます。元厚生省次官の連続殺傷事件をはじめ、インドでのテロ事件。悪いことも一気に地球をかけめぐって伝えられます。関係のないことのように思われますが、そのすべてがつながっていることを改めて知らされ、愕然とするのがまさに現代社会の実態とうつります。

夢を持てないなんて、こんな悲しいことはありません。少しでも、明るく、楽しくという努力が続けられています。

どんなにささいなことでもあきらめないことです。「どうせ、無理」では前に進むことはできません。アメリカでは間もなく、「チェンジ」と言って闘ったオバマ氏が次期大統領に就きます。

労働組合の新年は赤旗開きから。ところが最近はそうは言わず、ニューイヤーパーティーとか称しています。景気の悪化で弱者への不当な攻撃が容赦なく強められています。非正規という差別で格差は拡大するばかり。雇用の創出どころか正職員さえも切り捨てんばかりの横暴さが目立ちます。

1年の計を立てるのが難しい時代ですが、仲間の知恵を集結し、働きやすい職場づくりに、工夫をこらしたいものです。夢や希望は明日に続くものであり、心にゆとりを持って、明日を切り開く可能性を忘れてはなりません。

「横浜市従」第1220号(2009年1月1日・15日)より

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