2009年2月15日(日曜日)[ もし家族が認知症になったら ]

第1回「はじめに」

世界に類を見ない速さで、到来した我が国の高齢化率(全人口の65歳以上に占める割合)は、20%を超え、国立社会保障・人口問題研究所によれば2055年までの日本の将来推計人口について、次のように発表しています。

人口減少が加速し総人口は46年に1億人を割り込み、55年には、8993万人に減り、高齢化率は現在の倍の40・5%になるとしています。

また、高齢化が進む中で、認知症高齢者の数も増え続けると言われています。推計数でみると、04年時点で約205万人だったのが、35年には約445万人と2・2倍になるとし「老々介護」から「認々介護」に移行しつつあるとしています。増加上位都府県として、1位、埼玉県以下、千葉県、神奈川県、愛知県、大阪府、東京都と続いています。今後、急速に高齢化するのは大都市です。

高齢者の孤独死、高齢者虐待、高齢者医療費の増加等など高齢者の暗い問題ばかりがクローズアップされがちですが、人類は長い間、不老長寿を夢見てきました。それが、今、現実のものとなったのです。戦争がない平和で豊かな時代が続いたからこそ、今の長寿社会が実現したといえます。

その礎を作ってきたのが、今の高齢者たちです。家族や社会のために必死で働いてきた多くの人たちが、退職後、自分自身のために人生を謳歌できるその機会が来たとも考える事ができます。正に第二の人生をどう生きるかが問われているのではないでしょうか?

現役世代に負担をかけず、自分自身も楽しく豊かな人生を送るために、今から心がけておく事は沢山あります。まず、健康で安心した生活をするために、多くの人が願っている、「寝たきりや認知症にならない」ために、また、すでに家族が認知症になって、介護で疲労困憊している方もいることでしょう。老親を抱え、いつそのような事態に直面するか分らないという方もいることでしょう。誰にとっても、人ごとはない問題なのです。これらに対し,どう対応するのか、シリーズで一緒に考えていきます。

「横浜市従」第1222号(2009年2月15日)より

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