2009年3月1日(日曜日)[ あなたもワインラヴァーに ]

第2回ワインの選び方(1) 「ぶどうのでき具合を知る」

横浜市従業員労働組合今回からは具体的な選び方を紹介していきます。
みなさんワインを購入する機会も多いと思いますが、どうやって選んでいますか。赤・白・泡もの等の種別以外なら、値段や書かれているコメント、国や地域といった産地、くらいでしょうか。

ワインベルト

ワインの味わいは、原料のぶどうが作られた地域の気候条件、具体的には、気温(年間平均10~20℃)や日照(ぶどうの育成期間4月~10月の内に1300~1500時間)、降水(年間500~1500mm)といった諸条件が大きく影響します。条件が異なると同じ品種でもワインになった時の味わいにかなりの差がでてきます。

良い気候条件下では、ぶどうの果実は成熟し、甘さのもとである、ブドウ糖、果糖といった糖分が増加、酸味のもとであるリンゴ酸が低下します。また、黒ぶどう系では着色が進行します。この成熟による変化の強弱がアルコール発酵後のワインの香りや味わい、全体的なスタイルといったものに影響を与えることになります。

簡単に言うと暖かい南の地域のものは、ぶどうが十分熟すため、糖度は高いが酸味は少なく、結果としてアルコール度数の高い、濃くてフルーティーなあるいは渋みのあるワインになります。反対に涼しい北の地域のものは、ぶどうが十分熟しにくいため、糖度は低いが酸味があり、結果としてアルコール度数の低くめの、さっぱりとした香り豊かな酸味のあるワインになります。どちらも極端な地域では上質なワインは造りにくいと言えます。

フランスでいえば、ボルドーやブルゴーニュ地方はその中間ということで糖度も酸もバランスのとれた上質なワインを造り易い条件に恵まれています。

また、昼夜の寒暖の差が大きい地域では、光合成による糖の合成が、呼吸による糖の分解をより上回ることから糖度の高い良質なぶどうが収穫できます。さらにぶどうにできる生成物が多いためワインに複雑味が加わるともいわれています。具体的には谷や盆地などを含めた山側地域と言えるでしょうか。

こういった諸条件と、ぶどう品種の特長や個性、醸造の方法(オーク樽を使用の有無等)を参考にワインを選んでみるとある程度自分好みの味わいを持ったワインを選択することが可能になります。具体的には次回以降で…。

「横浜市従」第1223号(2009年3月1日)より

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