2009年3月15日(日曜日)[ もし家族が認知症になったら ]

第2回「認知症って何?」

今回は、認知症とは何かを学んでいきましょう。

〈認知症って何?〉

脳は、私たちのあらゆる活動をコントロールする司令塔です。その脳に何らかのアクシデントが起こると、精神活動も身体活動もスムーズにいかなくなります。

認知症とは、病名ではありません。原因疾患によって起こる症状群を総称して認知症と呼んでいます。

もっとも多いのが、みなさんもよく聞く「アルツハイマー病」です。次に多いのが、脳梗塞や脳出血等の「脳血管障害」による認知症です。これに続くのが「レビー小体型」と「前頭側頭型」の認知症です。

脳の細胞が萎縮してしまったり、脳の血行が悪くなって働きが悪くなったために、さまざまな障害が起こり、生活する上で支障が出ている状態を認知症といいます。

また、認知症の中には治るものもあります。「正常圧水頭症」や「慢性硬膜下血腫」などです。

認知症状が出た時、年だからと諦めず、まずは鑑別診断を受けることをお勧めします。早期受診、早期発見が大切なのは他の病気と変わりありません。

〈認知症の症状〉

脳の細胞が壊れることによって直接起こる症状が記憶障害、見当識障害(時間・場所・人物等の見当がつかない状態)、理解、判断力、実行機能の低下等、中核症状といわれるものです。出来ていた機能が失われて起こる障害です。

本人の性格や環境、心理状態、人間関係等が絡み合って、うつ状態や妄想のような精神症状や、日常生活への適応を困難にする行動上の問題が行ってきます。

認知症の人は、初めから訳が分からなくなるのでなく、本人も物忘れがひどいとか脳が変になっていくという自覚があります。そのため、不安や焦燥、うつ状態などの症状が出てきます。更にすすんでくると幻覚や妄想、徘徊、興奮・暴力等も出現します。このように今までなかった症状が出てくるのが周辺症状です。

認知症の原因疾患によって症状の現れ方に多少の違いはありますが、歩行がつたなくなり、終末期まで進行すれば寝たきりになってしまう人も少なくありません。

※今回は主に「認知症サポーター養成講座標準教材」を参考にしました。
※参考図書は次号以降に紹介します。

「横浜市従」第1224号(2009年3月15日)より

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