2009年5月1日(金曜日)[ コラム「しじゅう」 ]

イチローと一郎

3月24日新聞の紙面は2人の男が明暗を分けた。

WBC決勝戦でファンの期待に応えて、延長10回でイチローがヒットを放ち日本代表の2連覇という勝利に導いた。またチームが一丸となって一人ひとりの選手がここぞというときに力を発揮した「日本の良さは団結力」によるものでもあった。

一方、民主党小沢代表の公設秘書が違法献金事件で起訴され、小沢代表は記者会見で「続投」を表明した。党の内外から疑惑の解明責任や、続投への疑問が指摘される中、「政権交代」を理由に、しがみついている。総選挙を先延ばしにして総理の椅子にしがみついている麻生太郎総裁とダブって見える。

小沢氏の政治団体が、長年にわたり西松建設から多額の献金を受け取ってきたこと、及びこの事実を覆い隠してきたことは、国民の信頼を裏切ることであり、政治資金規正法に照らしても、厳正な措置がとられるべきものである。

また西松建設から便宜を受けたとの疑惑のある二階経済産業相も同様である。

このような金権腐敗の政治を質すには、司法及び国会での真相究明と併せ、企業・団体献金を禁止しなければ困難だ。自民党も民主党も財界の「通信簿」の成績により献金の額が決まる。企業から金を貰いながら、企業の要求を断ることは至難の業だ。国民の本位の政治よりも企業本位の政治にならざるを得ない。

市従は結成以来、組合員の政党支持の自由を保障し、労働組合が政党への献金や選挙応援などを行うことに一貫して反対してきた。憲法に保障された思想信条の自由は何よりも守られなければならない。

「横浜市従」第1226号(2009年5月1日・15日合併号)より

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