現代の読み解き方
メキシコ発の新型インフルエンザか世界中にまん延。映画『感染列島』そのままの恐怖が日本列島を駆けめぐっています。
はじめは『豚インフルエンザ』と言われ、『鳥インフルエンザ』同様の風評被害が広まり、「加熱調理すればまったく問題ない」と農水大臣か躍起に沈静化に努めても、不安の加速度は収まらず、呼称を『豚』から『新型』に改め、さらに『A型』として落ち着いてきました。
日本は島国のために、水際作戦で空港などでの検疫を徹底してきたのですが、とうとう感染者が発見されました。今回WHO(世界保険機関)の動きも活発で、世界の感染状況などもリアルタイムで伝えられています。パンデミック(大流行)寸前という警戒の声をあげる専門家もいます。弱毒性ということですが、秋に向けて警戒の手はゆるめることはできません。
新型インフルエンザ報道が連日伝えられる中、その前まで大騒ぎしていたビッグニュースは影をひそめるというのが、日本のマスコミの通例となっています。
新型インフルエンザのニュースの前日、4月23日未明に、SMAPの草なぎ剛さんが公然わいせつ罪で逮捕されたと新聞・テレビニュースのトップで伝えられました。この種の事件で逮捕は珍しく、さらに家宅捜索までされたことは異常でした。彼は容疑者と呼ばれたのですが、翌朝には「さん」の呼称に改められていました。
政界でも類似した事件がありました。民主党代表の秘書が突然逮捕された、西松建設の事件です。何かスッキリしないまま、5月11日民主党代表の小沢一郎氏は辞任を表明しました。
郵政選挙のとき、今にして思えば全国民が騙されて今日に至っていることを忘れるわけにはいきません。
北朝鮮の飛翔体発射事件にしても、戦争直前かのような報道。こうしたマスコミの状況を見ていると、その陰で情報操作が行われているのではないかと心配になります。
多くの国民は、メディアが発信する情報の受け手です。日ごと大きく変わるニュースに対して、常に冷静にピンポイントの記事と世界全体の流れをしっかり抑えながら読み解くことが必要です。
「横浜市従」第1227号(2009年5月15日)より





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