2009年10月21日(水曜日)[ トピックス ]

2010年度(平成22年度)予算編成方針について

はじめに

 横浜市は、10月5日に、「平成22年度予算編成・執行体制づくりの基本方針」(予算編成方針)を発表しました。昨年は、副市長依命通達「都市経営の基本的な考え方」に基づき行政運営局長、都市経営局長連名で出されましたが、今回は、林市長名による「市政運営の基本的な考え方」に基づき行政運営局長名で出されています。また、しごと改革推進室の個別事務事業に対する考え方の一覧がセットで出されています。 林市長になって最初の予算編成となりますが、同日発表された市長の「市政運営の基本的な考え方」は、~危機的な財政状況を乗り越えて、ぬくもりのある市政を実現~と副題をつけ ①市民の暮らしの充実 ②現場目線でぬくもりのある行政サービス ③環境問題への更なる取り組み ④国際都市の推進、経済の活性化 ⑤財政再建の「5つの方向性」を ①聖域を設けず ②「子育て・医療・教育」「福祉・危機管理・地域自治」に重点を置き ③しごと改革推進室や監査委員の指摘を踏まえた抜本的な見直しの3点を前提としています。素直に読めば、市民生活に直結した①②の方向性に重点を置いた市政運営を目指すものであり大いに評価し期待するものです。しかし④の方向性であげている、羽田空港の国際化・横浜都心臨海部の開発・企業誘致は、530億の収支不足という「危機的」な財政状況というなかで5つの方向性として掲げることに疑問や矛盾を含むものといわざるを得ません。  

くらしの充実、「ぬくもりのある市政」実現に疑問 

「基本方針」は21年度の収支不足が300億円を超えると見込まれ、さらに22年度は530億円の収支不足と、財政状況の悪化を強調する書き出しはここ数年変わりません。財政状況が厳しいことは事実でしょうし、けっして虚偽とは言いませんが横浜市の総予算である全会計の純計2兆3千7百億円(09年度)から言えば、2%程度の数字です。「市民の暮らしの充実」最優先の考え方にたつなら、「サービスコストと負担の関係を整理し、社会的公平公正の観点から見直しを検討」と、中田市政時の方針と同じに受益者負担として市民負担をさらに強いるような政策を進めることは行うべきでないと考えます。例えて言うなら、家計が苦しいとき成長期の子供の食費を切り詰めて家を新築したり、車を買い換えたりはしないはずです。昨年度予算で言えば、開港150周年、横浜駅周辺大改造、横浜環状道路等整備、スーパー中枢港湾推進などの不要不急の大型公共事業等の見直しで十分に予算は組めると考えます。また、公共事業の発注を地元業者に発注することにより、その収益が市税として横浜市に還ってくるなどの政策に力を入れるべきと考えます。  

530億の収支不足を理由に、

            さらなる市民サービス「見直し」と職員定数削減へ 

これまでに、目標以上の定数削減を行なっていながら「結果として職員定数の削減に結び付けることが必要」と「市役所の最も重要な資源である人材」の更なる削減を求めています。林市長は立候補時、公共サービスの民営化・民間委託化について「公でやるべきは公で、民間が妥当なものは民間で行うといった内容の精査が必要」「『行政の公的役割』を明確にしながら公で進めるべきは公で民が有用であれば行政サービスの維持向上を条件に進める」としていましたが、「行政が担うべき公共サービスであっても…多様な雇用形態の活用など…選択」と無批判に更なる民間委託推進を打ち出しています。「これまで市役所で培われてきた知識・技術やノウハウが失われることは…大きな損失」「市民目線と現場目線で市民サービスの向上…最前線である「現場」へのシフト」を掲げるのであれば、6年にわたり行われていない現業職員の新規採用の再開こそ必要であり、これ以上民間委託の推進は必要ないはずです。  

現場目線で大いに声を上げましょう 

林市長は、仕事の進め方の中で、ワークライフバランスの推進、市民と直接接する現場体制の強化を言っています。まさに私たちが要求している「市民サービスを充実させ、自治体労働者としての誇りと働きがいの持てる職場をつくるための予算・人員要求」の実現が「ぬくもりのある市政実現」であり、大いに職場からの声を上げていきましょう。また、しごと改革推進室より個別事務事業取り組み項目一覧が21年度予算額と、しごと改革推進室の考え方とともに出されています。市従として分析検討を進めながら、市民生活に直接影響する事業や自治体職員として大いにやりがいのある事業など、直接事業に携わっている職員の声を反映させていく取り組みを進めていきます。皆さんの声を市従にもお寄せください。

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