2009年10月15日(木曜日)[ コラム「しじゅう」 ]

今、教育現場では・・・

今、学校現場では水洗清掃のトイレからドライ清掃へ移行する改修工事が順次行われている。私の職場も、ようやくドライトイレへの改修が始まり一部で使えるようになった。

当初、夏季休業中に工事が始まり、後半期の新学期が始まるまでに解体工事が終わる予定で進んでいたが、今のご時世何があるか分からない。請負業者が何らかの事情で工事を続けられなくなり、業者の選定からやり直すことになった。当然、ことは遅れ今も工事を行っている。

新しくなったトイレは、人が入るとセンサーが感知して自動で部屋全体と個室の電灯がつく。男の子の小便器は人がいなくなれば水洗してくれる。流しの蛇口は手をさしのべれば自動で水が流れ、至れり尽くせりだ。子どもたちも、物珍しさが手伝って遊び感覚で入ったり出たりと忙しい。おかげで、手洗いの床は以前よりも汚れが目立つようになり、こちらも当分の間忙しくなりそうだ。

平成20年度の教育委員会運営方針の中で「豊かな心を育む指導の推進」として、学校での子どもたちが行うトイレ清掃実施をあげている。21年度試行期間、22年度全校実施で清掃時の教員配置と清掃回数は現場任せ。「清掃活動を通じての公共心や道徳教育」を目的としているが、子どもたちの衛生面の問題や、なぜトイレ清掃なのかが見えてこない。

教育行政組織再編計画の中で分権化が進められている。膨大化している教育委員会の組織を、方面別学校教育センターの整備によって事務処理能力を向上させようとするもの。「迅速に学校への支援・指導を行っていく体制の整備と、公教育の質の向上、保護者・地域の期待に応えること」を目的とし「市全体を4つのエリアに分け、1エリア100校程度の所管で一定の程度の権限を与える組織の再編」。見えてきたのは、旅費の節減、人移動の時間節減、他に見えるものは何もない。

施設整備では衛生的に自動化を進め、一方で子どもたちのトイレ清掃を勧め、経費節減のための組織再編と教育現場も変化がめまぐるしい。ハードとソフト面の連携がされていない教育予算の使い方は、いかがなものなのか。いつも局は「厳しい予算」とおっしゃっているのですから。

「横浜市従」第1236号(2009年10月15日)より

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