2009年12月1日(火曜日)[ I LOVE 憲法 ]

国民は憲法を守らせる立場

憲法をそれほど日常生活の中で意識して生活をしてきたことはないのですが、現在の日本社会があるのは、日本国憲法があったからであろう事は実感できます。しかし「平和憲法を守ろう」いう言葉には、なにか違和感があります。

そもそも、憲法を守るべきは時の権力である政府や政治家側であり、私たちは憲法の理念が実現されるような政治が行われているのかを監視していく立場にあるはずです。主権は私たちにあるのですから。わたしたちが憲法を守るのではなく、私たちは政治家に憲法を守らせる立場にいるのではないではないでしょうか。

それが何か逆転してしまうのは、政治が憲法の理念を実現するために働こうとしておらず、逆に、現実が憲法にあわないから改憲しようなどと、論理をすり替えている政治家が多すぎるからなのでしょう。憲法99条「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」を守っていないのです。まさに自分たちの責任転嫁が改憲論です。

「格差社会」が叫ばれている今こそ、憲法25条の「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」という理念の実現が求められている時だと思います。政治が動く時なのです。憲法を守らせましょう。そしてそれを実現していくためには平和な社会が必要であり、それは9条を守らせるということにつながり、ほかの条文の実現にもつながっていきます。

政権が変わり、改憲の動きが鈍くなったとはいえ民主党内には改憲派の議員が少なからずいます。鳩山首相自身が「新憲法制定議員同盟」の顧問をしているのですから油断はできません。憲法を「守らせる」運動が重要だと思います。

「横浜市従」第1239号(2009年12月1日付)より

Copyright (C) 2003 Yokohama City Labor Union. All rights reserved.