2008年3月1日(土曜日)[ コラム「しじゅう」 ]

働くルールの確立が急務

 娘が25になった。高校を卒業してから短大に行って保育士になると思っていたら、短大に入れずアルバイトをしているうちにハタチを過ぎてしまい、このままでは自立できないだろうと、専門学校に2年通ったおかげで、一昨年どうにか就職した。

しかし、私たちの若い頃と違い、毎日働くだけで精一杯のようだ。友人の子はやっと就職したが、毎日6時に出て12時過ぎに帰る生活で体を壊し、2年で辞めざるをえなかったという。

いま、正社員になるが難しい世の中だ。若い人が正社員を選ばないとか、若い人のせいにしているけれど、労働者派遣法がどんどん改悪されて、あらゆる職種で正社員をとらずに、日雇い派遣などというとんでもない働かせ方まで横行している。

横浜市も次世代育成支援制度として、育児短時間勤務の導入を認めた。子どもを産み働きつづける職員が育児休暇を取得するために、それを助ける任期付職員は育児休暇はとれない。

以前、保育士には予備保育士という制度があり、正規職員を多くとることで育休代替も正規職員で確保できていた。それをわざわざ変えるのは官製ワーキングプアづくりと言えないか。

人間は働いて、経験を積み重ねて労働者になっていく。短い任期を決めて使おうとするのは、雇う側の都合にすぎない。体を壊すほどの働き方や、働いても働いても貧しいなんて、社会がおかしい。

労働者を使い捨てにしている。親の世代の責任としても、先輩労働者の責任としても、ワーキングプアをなくし、働くルールを確立しなければ。

「横浜市従」第1201号(2008年3月1日)より

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