2009年12月15日(火曜日)[ コラム「しじゅう」 ]

中高年パワー

私の趣味の1つに登山がありますが、南・北アルプスの3000m峰には年々減ってきている若者の代わりに、元気な高齢者の姿が多く見られるようになりました。中高年パワーは押し寄せています。

車社会以前に青春を過ごした人が大半ですから、元々歩くことには抵抗がありません。足腰が強いので荷物さえ軽ければ長い距離を(時間はかかりますが)歩くことは、アップダウンがあっても苦にしません。

雨具、おやつ程度を入れたデイバッグを担いだ10~20人程度の中高年クライマーのパーティーの前後に、屈強な若者が着いて引率する光景はもう珍しくありません。大きな市場に育っているようで、大手旅行代理店にはこの手の登山旅行のパンフレットが山積みです。

食事等はすべて山小屋にお任せで、道に迷うこともなく、天気が良ければ絶景を仰ぎながら個人ではできない登山を楽しむことができるのですから、人気が出るわけです。

もちろん、最初にこのような企画をたて実行したのは、大手旅行代理店ではありません。北アルプスに4つの山小屋を持ち、山岳カメラマンとしても名が知られたK氏が、双六共和国なるものをでっち上げ、山小屋で働く山男を案内人にして自分の山小屋を巡るツアーを募集したことに始まります。 私も最初の頃、このツアーのおかげで泊まる予定の山小屋を追い出され?次の小屋まで数時間歩かされたことが2度もあり、今でも恨み骨髄ですが、パーティーには元気の良い「じいさん・ばあさん」が多かったことが今でも思い出されます。

条件さえあえば中高年パワーは強力です。退職しても老け込むには早すぎます。市従が中心になり、退職した仲間の経験、知恵、技術を後輩達に伝えるようなことができるなら、組合活動の一環として若者を取り込める様になるかもしれません。実現したいものです。

「横浜市従」第1240号(2009年12月15日付)より

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