2010年1月1日(金曜日)[ あなたもワインラヴァーに ]

第10回ワインの選び方(6)「シャンパーニュ(2)」

今回はシャンパーニュのぶどう品種や格付け、製造工程等です。

シャンパーニュ地方で生産されたぶどう8品種のみで造られるのがシャンパーニュです。大小約5000ものメーカーがあり、大手は60社前後で残りは小規模生産者です。最大手のモエ・エ・シャンドン社は毎年2500万本以上出荷し、その4倍近くの1億本が地下のカーブにストックされ、カーブの総延長は30キロメートル近くあるそうです。見学はもちろんトロッコでの移動です。

生産されたぶどうは栽培農家からのキロ当たりの購入単価を安定させる目的で、村ごとに 品質を判断し100%~80%の格付けを行います。100%の村のぶどう価格を基準に販売価格が決まります。100%格付けのみのぶどうから造られたシャンパーニュはグラン・クリュと表記でき、99~90%に指定された村や指定された品種を使ってのみ造られたものはプルミエ・クリュと表記できます。現在3百数十ある村の中で、グラン・クリュは17、プルミエ・クリュは40数村あります。

製法については、黒ぶどう(ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ)と白ぶどう(シャルドネ)を原料に毎年、品種、産地などごとに果汁を得て醸造(第一次発酵)し、原酒として貯蔵します。

それをウイスキーのようにマスターブレンダーが異なる年度をブレンドして、品質の安定化と味わいのデザインを図り、メーカー独自の味わい(通常NV=ノン・ヴィンテージ)を造ります。

ボルドーやブルゴーニュなどのワインが品種や畑、ヴィンテージ(収穫年)の特徴を前面に押し出すのに対し、シャンパーニュは銘柄の味を大切にしているとも言えます。

もっとも上級クラスにはプレステージやヴィンテージもあり、白ぶどうのみのブラン・ド・ブランや、黒ぶどうのみのブラン・ド・ノワール、ブレンドするロゼもあります。

ピノ・ノワールはふくよかな果実味・芳醇な果実香、骨格の力強さや酷を、ピノ・ムニエはやわらかでなめらかな印象、熟成による香りの変化が早く複雑性を与えます。

シャルドネは上品さや、しっかりとした酸味、柑橘類や白い花・ミネラルの香りなどを与えます。ブレンド後は、糖分と酵母の混合液を添加し瓶詰め、瓶内二次発酵して、滓とともに熟成(15ヶ月~10年)します。

その後滓抜きし、目減り分をリキュールで補酒(甘辛の調整やロゼにする)、最後にコルク栓をして金具(ミュズレ)をつけてラベルを貼り出荷となります。

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<お勧めシャンパーニュ>
ドゥーツ・ブリュット・クラッシック
ブレンドバランスの良い、素直に「美味しいよね」と言える一品


「横浜市従」第1241号(2010年1月1日・15日付)より

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